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Finatextのアーキテクトとブリッジエンジニアに聞く、フィンテックソリューション事業の「総合戦闘力」とは

こんにちは。Finatextホールディングス 広報担当、ミヤカワです。

Finatextグループの祖業である、フィンテックソリューション事業。創業期に様々な大手金融機関との協業プロジェクトを通して得たノウハウが「次世代金融インフラ」というコンセプトを生み、現在の成長の柱である金融インフラストラクチャ事業の立ち上げにつながっています。お客様が抱えるDX課題に事業開発レベルから寄り添い、システムデザインの自由度が高いプロジェクトが集まる同事業は、メンバーも猛者揃いです!

今回、数々の大型プロジェクトを成功に導いてきたアーキテクトの今井さんと、今井さんのもとでブリッジエンジニアとしてメキメキと頭角を現している中川さんに、フィンテックソリューション事業の事業内容やカルチャーについてお話をうかがいました。

今井 聡(いまい さとし) - 株式会社Finatext アーキテクト
筑波大学理学部数学科卒業後、総務省統計局で統計集計システムのシステムアーキテクトおよび統計調査企画実施を担当。国連欧州経済委員会(UNECE)CPI専門家会合および物価指数に関するオタワグループ会合に政府代表として参加するなどした後、2015年に株式会社ナウキャストに参画。ナウキャストの創業プロダクトである日経CPINowに新たにS指数を加えて世に送り出す。その後データアーキテクトとして投資家向けPOSデータソリューションの構築を担当。2020年より株式会社Finatextに出向し、フィンテックソリューション事業にてアーキテクトとして活躍中。プライベートでは2児の父。

中川 椋太郎(なかがわ りょうたろう) - 株式会社Finatext ブリッジエンジニア
東京大学大学院在学中に株式会社ナウキャストにて長期インターンを経験し、大学院修了とともに新卒で Finatextに入社。アジャイルチームのエンジニア、開発プロジェクトのプロジェクトマネージャーを担当した後、フィンテックソリューション事業にて複数のプロジェクトのブリッジエンジニアとインフラエンジニアを担当。趣味はストリートダンス。

Finatextグループのケイパビリティをフル活用してお客様の金融DXを実現する

- 今日はよろしくお願いします!まずは、フィンテックソリューション事業について簡単に教えてください。

今井:
Finatextのフィンテックソリューション事業を一言で言うならば、「お客様とパートナーシップを組み、デジタルトランスフォーメーション(DX)を、金融サービス事業の策定からサービス設計、UI/UX設計、データ利活用設計、開発、運用、サービスリリース後のグロース施策・開発に至るまでご支援する事業」です。

- 金融サービスの策定からそのグロースまで、手がける範囲がとても広そうです。

今井:
そうですね。私たちの事業は、裾野がとても広いことが特徴だと思います。

まず、お客様です。金融と非金融、両方のお客様がいらっしゃいますが、金融ドメインのお客様には、本来の意味でのDX/UXを提供します。他方、非金融のお客様には、金融サービスの導入を支援します。どちらも最終的なアウトプットは金融サービスですが、そこに到達するまでのプロセスが異なるので、Finatextが提供すべき価値も異なります。前者では、「DX/UXをいかに磨き上げるか」という点でバリューを出す必要があり、後者では、サービスそのものを金融サービスにふさわしいレベルで構築することが必要です。

次に、カバー範囲です。例えば、金融サービスへのナーチャリングソリューションを提供するとします。当然ですが、この場合に活きるのは証券取引APIのコントロール作法ではありません。提供する商品をコアにしたマーケティングアプローチであったり、カスタマージャーニーを最適化するUX手法であったり、データマーケティングのためのデータ解析であったりします。つまり、単に金融インフラに接続するシステムインテグレーション業務だけをやるような金融バックエンド事業ではないのです。

私たちの事業目的は、お客様の目指す金融サービスをお客様と共に開発し、その先のユーザーに提供することです。その手段として、Finatextグループが有する証券や保険のインフラ、データ解析技術などのケイパビリティをフル活用します。自社のサービスや知見がお客様の目指す金融サービスに活かせるのであれば効率よく採用し、最適なものがなければ手段を含めて作り出す。Finatextグループとしての総合戦闘力を発揮してお客様に価値を提供するのが、フィンテックソリューション事業です。様々なお客様のDX課題に取り組むこの事業は、いわばグループミッションである「金融を"サービス”として再発明する」の入り口でもあります。

今井さん

全体を見渡しながらすべてのボールを自ら拾う

- 総合戦闘力!確かに、フィンテックソリューション事業は社内でも精鋭が集まっているイメージがあります。どんなプロジェクト体制を組んでいるのでしょうか?

中川:
事業内では常に7,8件以上のプロジェクトが動いていて、メンバーはフェーズの異なるプロジェクトを1~4件担当しています。プロジェクトの基本体制としては、PM、ディレクター、ブリッジエンジニア、アーキテクト、エンジニアが各1人と、これにオフショアや協力会社のエンジニアが加わるかたちです。

- その中で、お二人はどんなお仕事をされているのですか。

今井:
中川も私も一言では表現しづらい動きをしているのですが、私の仕事は大きく3つの役割に分けられるかと思います。アーキテクト、リベロ、コンサルタントです。

私のオフィシャルな肩書でもある「アーキテクト」は、そのプロジェクトが提供するソリューションのアーキテクチャを決定する責を負っています。イシューをどう解決するかを決め、基盤からアプリケーション設計まで広範囲に方向づけをする、いわば全体の総指揮です。

「リベロ」は、そのプロジェクトが安全に全工程を完遂できるように、常に殿(しんがり)として構え、あらゆるボールを拾います。運用監視のローテーションシフトにも入るし、監視担当中にインシデントが起こればログを解析して初動対応をします。インフラやサーバーサイドのコーダーがどうしても足らなければ開発もします。今は、この「リベロ」として動いている時間がもっとも多いですね。

プロジェクトの目的やサービスの仕様は、お客様に決定権があります。しかし、お客様が目的地を正確に理解し言語化できているとは限りません。お客様の理解を助け、正しく言語化された仕様に同意をしていただく。「コンサルタント」は、このコミュニケーションジャーニーのプロデュースに責任を持ちます。

中川:
僕も今井さんにならって3つの役割で説明すると、ブリッジエンジニア、インフラエンジニア、リベロになるかなと思います。

自分でも一番しっくりきて、実際もっとも多く時間を割いているのが「ブリッジエンジニア」です。一般的には海外と日本のエンジニアの橋渡し役を意味する言葉ですが、Finatextの場合、つなぐのはお客様とエンジニアです。どんなプロジェクトでも、初期段階の抽象的な要望を具体的な開発要件に落とし込む必要がありますが、ブリッジエンジニアは技術的な知識に基づき、お客様とエンジニア、双方との対話を通して高速にそのサイクルを回します。ブリッジエンジニアがいることで初めて、スピーディーな開発プロセスを実現できるのです。場合によっては自ら設計を考えるなど、アソシエイトレベルのテックリードとして仕事をする機会もあります。

僕のエンジニアとしてのベースになっているのが「インフラエンジニア」です。インフラはシステム全体の基盤ですから、責任を持ってその管理・開発を行うことは、システム全体の構造の理解を深めることにつながり、ブリッジエンジニアとしての仕事の助けになっています。

「リベロ」の役割は今井さんがご説明された通りですが、もっともお客様に近い場所で活動するエンジニアとして、状況によっては自らコードを書くなどして最速で課題解決することを意識しています。

中川さん

言語化、総合戦闘力、お客様ファースト

- 今井さんはアーキテクト、中川さんはブリッジエンジニアですが、お二人から見て、フィンテックソリューション事業のメンバーに必須のスキルやマインドとは、どのようなものでしょうか?

今井:
私の動きはちょっと特殊なので、まず取り掛かりとしてPMの方を想定して話しますが、我々にとって、「お客様の目的の言語化」は、もっとも大事なスキルだと思います。先ほども述べましたが、お客様が自身の目的地を正確に理解し言語化できているとは限りません。目的地がきちんと定まっていなければ、プロジェクトは正しい方向に進めませんから、お客様を納得する目的地にご案内した上でチーム全体をそこに向かわせることが求められます。

大抵のプロジェクトは、「DXとナーチャリングをなんとかしたい」といった粒度のご相談を受け、どういったサービスを提供すべきかをお客様と共に考えることから始まります。それはゲームなのか、投資信託のシミュレーションなのか。PMは、社内で知見を持つディレクターを見極めて意見を求めるなど、グループ内のケイパビリティとお客様の課題をつなげ、方向づけしながらサービスを作り上げていきます。社内にケイパビリティが無い場合には外部から調達したり、それも難しい場合はお客様の納得を得た上で当社のケイパビリティの方に合わせていただいたりもします。

また、プロジェクトのために編成したチームメンバーは普段から協働しているとは限らないため、最初から完璧に連携することは難しい。そこで「リベロ」的な動きも必要になってきます。そういった意味で、単なる司令塔ではない「総合戦闘力」も、フィンテックソリューション事業のPMには必要です。

そして、PMだけが単独でこういった「総合戦闘力」を発揮しても、当然プロジェクトが進むわけではなく、またチームのパフォーマンスを引き出すことをPMの采配に依拠するのも間違いです。チーム全体が機動的に「総合戦闘力」を発揮していく必要があるからこそ、そこにはある種の「オーケストレーション」が必要です。別々の楽器、別々の進行を協調させた先に一つの楽曲が出来上がるように、別々の動きをする我々個々が有機的な「総合戦闘力」を押し上げるための動き方をして初めて、チームとしてのパフォーマンスが最大化します。その動き方は様々で、例えば隙間を埋める方向だったり、ある種の巻き込み力のような協調スキルだったりします。

中川:
僕はPMに限らず、一緒に働くメンバーには「お客様ファーストで動くこと」を求めたいです。そのために、自分の持つ能力や知識でどうすれば最大限の価値を発揮できるかを考え抜くマインドセットが大事だと思っています。

常にお客様の目的地からブレイクダウンして考え、苦手なことも必要であればやりますし、自分ができないならできる人に依頼する。お客様の目的達成を唯一の基準として優先順位を考えます。僕が結果的にブリッジエンジニア、インフラエンジニア、リベロの3つの役割を担っていいるのも、このマインドセットから来ています。

今井:
Finatextグループは全体としても個の裁量が大きい組織だと思いますが、フィンテックソリューション事業は特にそれが顕著です。そういう組織で全体のパフォーマンスをドライブするのは、ルールではなく個のパフォーマンスです。このメリットを最大限に活かすために、「自分でもできるのに、担当でないことを理由にやらない」という判断を私たちはしません。エンジニアに依頼するよりもディレクターがコードを書いた方が早い状況なら、迷わずそうします。「これは誰々の担当なので修正は3日待ち」みたいなことが、私たちが一番やりたくないことなのです。

役割ではなく、目的起点で動く

- ブリッジエンジニアとしてプロジェクトになくてはならない存在の中川さんですが、当初はかなりご苦労があったとうかがいました。どのようなプロセスを経て、現在のポジションに至ったのでしょうか。

中川:
新卒で入社後、あるプロジェクトに未経験のPMとしてアサインされました。もともと開発経験が少しあったため、当初から「エンジニアとビジネスの橋渡し的な存在になりたい」という思いがありました。しかし、そのために何をやるべきなのかが分からず、本に書いてあるPM像を学び、その通りにプロジェクトを遂行しようとしていました。PMの先輩方はいましたが同じプロジェクトではなかったので、すぐ横で教えてもらえる環境でもなく。

当然ながら、実際のプロジェクトは本に書いてあるようには進行しません。むしろ本に書いてないことばかりが発生し、「どうやって対応すれば良いかわからない。知らないものはできない」という負のスパイラルに陥ってしまい、日々生まれる課題や業務を目の前に右往左往していた時期がありました。現在のプロジェクトにアサインされ、今井さんと仕事をするようになったのはちょうどその頃です。

今井さんは徹底して課題ドリブンで仕事をする人で、自分がアサインされた役割の範囲に限らず、お客様に対して常に課題の重要度を見極めて対応・指揮をしていました。そんな今井さんを間近に見ながら働くことで、自分もプロジェクトの状況を見極めてボールが落ちそうなところを積極的にサポートしにいくような動きをするようになりました。「自分はPMだから、こういう仕事をしなくてはならない。この仕事はすべきではない」という考えは、この頃からしなくなりました

また、今井さん含めたチームメンバーの存在も大きく、「ミスをしても誰かが見てくれていて、最終的に助けてもらえる」といった心理的安全性の高い場所だったことも、マインドを切り替える大きな助けになっていたと思います。例えば、僕とお客様との直接のやりとりを今井さんや草刈さんがウォッチしてくれて、方向性の修正が必要であれば指摘してくれます。そういう安心感があるので、自分の裁量において一歩踏み出す勇気が持てています。

現在では、「プロジェクトの中でどう動けば一番貢献できるか?」という意識を自然ともって仕事を行うようになりました。ブリッジエンジニアという肩書も、課題ドリブンでボールが落ちるところにサポートに入ることを繰り返していたら、結果的にそういう仕事をする機会が多くなっていた、というのが実情です。正直、「自分はブリッジエンジニアだから」という意識はほとんどなくて、プロジェクト全体の状況を見極めて重要なものから積極的に対応しているだけです。卑近な例だと「サービスインしているサイトのピンポイントな文言修正を1時間以内に」といったお客様の要望も、通常のプロセスだと間に合わないので僕が直接やったりします。そういう動きをしている時に自分の肩書きは関係なく、「それがチームとして一番価値を発揮できるから」というマインドセットを常に持って、仕事をしています。

無双できる環境を用意してお待ちしています!

- お二人は、どんなところに仕事の醍醐味を感じますか?

今井:
正直、「醍醐味」とか「やりがい」というのをあまり意識したことがないんですよね。「お客様の喜び」は最低到達点だと思っていて、そのために倒すべき問題、ひっくり返すべき状況があり、それらと日々闘っている感じです。「無双しているな」という感覚は時々あります(笑)。

中川:
今の自分のレベルでは、お客様と契約したプロジェクトを完遂することがもっとも大事なので、まずそこにフォーカスしています。その中で自分のやるべきことを考え、自分の判断で達成したり、レバレッジに成功したりした時は、自分の力でプロジェクトに貢献できた、価値を発揮できたという実感がありますね。

- 最後に、フィンテックソリューション事業の未来のメンバーに向けて、それぞれメッセージをお願いします!

今井:
共感力と言語伝達力で価値を発揮したい方、そして土壇場で踏ん張れる自負がある、課題解決ドリブンで働くことに興味がある方、この記事を読んで少しでも共感する部分があったら、ぜひ一度カジュアルにお話しさせていただきたいです。

中川:
これからもう一段チャレンジしようと考えている同年代の方に特にお伝えしたいと思いますが、僕の例からもわかるように、僕らのチームは「問題解決において重要なことは手段やその練度ではなく、立ち向かって考え抜く姿勢である」というマインドセットがもっとも重要であり、必ずしも開発経験やPM経験が豊富である必要はありません。

Finatextのフィンテックソリューション事業は、「お客様の課題解決に貢献する」限りにおいて手段を強制されることが無い環境です。今、何らかの生産性の低いしがらみに束縛されて不完全燃焼になっている方に、思い切り活躍できるフィールドを提供できると思います!

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