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【ポートフォリオにも影響?】リスク許容度は〇〇が決め手⁈

 前回の記事ではポートフォリオとは何なのかについて書きました!

 このポートフォリオを組んでいくために重要なのが、リスク許容度です。たぶん、あまり聞いたことがない言葉だと思います。

 このリスク許容度が未知のままでは、ポートフォリオを組みたくても組むことが難しくなります。

 今回は、リスク許容度について説明していきます!

リスク許容度とは?

リスク許容度とは、資産運用をしている本人が「投資した資産がどのくらいマイナスになっても生活への影響がないか」という家計的な許容度、「どれくらいまでのマイナスなら、気持ち的に耐えられるか」という心理的な許容度の度合いです。

 この許容度が大きければ、それだけ損が膨らんでも生活に影響がなく、小さければその逆になります。ここからは、リスク許容度を測るときに重要となるものが以下の四つです。

【年齢(時間)】

 運用した資産が実生活に必要となる時期まで時間があり、長く運用できる人の方が、損失がでたとしてもカバーできる投資期間が長くなり可能性が高くなるのでリスク許容度も高いということになります。若い人のほうが資産運用とは別に将来にわたって労働による収入を見込めるのでリスク許容度は高く、年齢を重ねることで低くなっていくと考えます。

【家族構成】

 家族が少ない人は、多い人に比べて家計の支出が少なく、投資に回せる資金が比較的多くなります。ですから、リスク許容度は高いと考えられます。

【資産】

 資産規模が大きいと、それだけ投資に回せるお金が比較的多くなりますから、リスク許容度は高いと考えられます。

【年収】

 年収が多いと、投資に回せるお金が比較的多く、リスク許容度は高いと考えます。また、単純に年収の多さだけでなく雇用の安定度も考えます。例えば外資系の企業に勤務していて、年収は高いが将来の雇用の継続性については不安定であるなどの場合には、一概に年収だけで判断しません。一方で年収は高くなくても公務員は雇用の安定度が高いのでリスク許容度も上がります。

心理面が実は重要⁈

 しかし、こうした目に見えやすい基準とは別に、性格と経験が大きく関わる心理面のリスク許容度が、じつは一番重要だと個人的には思います。

 たとえば、「株式を7割、債券を3割としたポートフォリオで、こんな投資信託を使ってポートフォリオを組みます。長期的には平均して4%のリターンが見込めるので、20年後の定年退職時には◯◯万円になっているはずです。また、マーケットが良い年は20%のリターンとなることもあるでしょう。ただ、逆に悪い年は-20%ということもあり得ます」という説明を受けて、実際にポートフォリオを組んだとしましょう。

 頭では冷静に理解したとしても、もし、投資した初年度や2年目に金融危機が起き、飛び抜けて悪い年となってしまい、資産が目減りしてしまったとしたら、どう考えますか?

リスクがあるのはわかっていたし、長期的に見れば取り戻していくはず……」と思える人は、心理的なリスク許容度が高いということでしょう。

 一方で、「やっぱり投資は怖いから損が少ないうちにやめよう」と判断する人はリスク許容度が低いということが言えます。

 つまり資産、年収の要素でリスク許容度が高くても、損失への抵抗感、不安、嫌悪感がある人は全体としてはリスク許容度が低くなるのです。

経験を積んでリスク許容度を見極めよう!

 ということで今回は、リスク許容度についてでした!

 前回のブログでも書きましたが、ポートフォリオは組んだら終わりではありません。

 その時の心理的な要因や収入・資産状況や家庭環境などの外部要因により、その時その時で変化していくものです。

 初めはその金額や内訳も少ないと思いますが、だんだんと額が大きくなれば資産の分散先も増えていくことでしょう。また、大きく資産を減らすことがあった際には、一旦分散先を縮小して資産状況に合わせたポートフォリオへ組みかえることも大切です。

 ポートフォリオを組めば、今自分がどのように運用をしているのかもわかりやすくなります。

 投資経験を積めばリスク許容度も変化していきますから、自分の心と向き合ってどこまでリスクを許容できるのか…しっかりと見極めましょう!


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