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【今は〇〇に分かれてる!】東京証券取引所とはどんなところ?

 以前、このブログにて日経平均株価について書きましたが、その際に東京証券取引所について触れました!

 今回は東京証券取引所についてご説明します!

東京証券取引所(東証)とは?

 ニュース番組などで日経平均株価や為替の情報を報じる際に「東京証券取引所」という単語が出てきますね!略で「東証」と言われたりします。

 「なんとなく学生時代に社会科で習ったような…」という方も多いかもしれませんね!

ものすごくシンプルに言えば「株式を売買する市場」であることはご存知の方も多いでしょう。

 東京証券取引所は国内最大規模の証券取引所です。国内有数の大企業も多く上場しています。上場企業は3,800社以上であり、その平均取引金額は1日3兆円を超えています。

 かつては、ニューヨーク・ロンドンと並び世界三大証券取引所の一つとされていましたが、現在では香港や上海市場の拡大などにより三大証券取引所の定義が曖昧となってしまったことからあまりこのような言い方はされなくなりました!

 ちなみに、先ほど『国内最大規模』という表現をしました。日本国内には東京以外にも大阪証券取引所名古屋証券取引所など複数の取引所があります。

再編で三つになりました

 東京証券取引所には、かつて東証一部や二部など複数の市場がありました。これは聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれませんね!しかし最近ではあまり聞かなくなった気がしませんか?

 2022年の市場再編によりそれらの区分けが見直され、現在では『プライム』『スタンダード』『グロース』の三つに分かれているのです。それまでは先ほど出てきた一部や二部などを含めて四つに分かれていました。

 プライムは、かつての東証一部にあたり、東京証券取引所の上位市場です。どちらも東京証券取引所で最も基準が厳しいものになっています。変更点は、その基準です。東証一部では指定替えの基準が緩和されていましたが、プライムは上場基準に則したものに変わり、上場後も企業には継続努力が求められる形となりました。

 プライム市場の基本理念として、「多くの国内外の機関投資家の投資対象にふさわしい豊富な株式の流通量があること」が挙げられています。

 スタンダードは、中間に位置づけられる市場で、「公開された市場における投資対象として十分な流動性とガバナンス水準を備えた企業向けの市場」とされています。プライム市場と比べると収益基盤や財務状態の基準が異なっています。スタンダード市場の上場基準には、株主数400人以上、流通株式数2,000単位、流通時価総額10億円以上、最近1年間の利益が1億円以上などの基準が設けられています。

 グロースは、企業の「高い成長可能性」に着目している市場です。そのため、スタンダード・プライム市場に設けられている収益基盤・財政状態に関する基準がありません。成長途中でまさにこれからの企業が多いのです。

プライムに上場すると…⁈

 さて、かつての東証でもやはり世間的に注目されていたのは上位クラスに該当する『東証一部』に上場している企業でした。

 もちろん、投資家の目線から見れば、一部以外の市場にも魅力的な企業はたくさんあるのですが、投資家ではない人からすれば、名前を知っていて、何をしている会社なのかわかるような企業は限られています。

 かつての東証一部に該当するのが、現在のプライムです。

 プライムに上場することは、企業価値の向上に直結します。先ほど、投資家ではない人でもその企業を知っているという話をしましたが、プライムに上場すると、海外投資家からもまず目をつけられます。やはり国外の投資家にとっては日本企業の情報は限られているため、海外でも有名な企業が投資対象になります。

 実際、ここのところの日経平均株価上昇も、プライムの銘柄で海外投資家にも名の知れた銘柄の上昇が目立ちます。(もちろんそうではない企業も株価は上がってきていますが)

 プライムに上場することは、上場後も厳しい維持基準などはありますが、企業にとっては大きな価値が得られるのです!

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