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プライベートバンキングとは?

 みなさんは『本当のお金持ち』と聞いてどんなイメージがありますか?

 よくアニメなどで出てくるお金持ちには執事的な人がついてきますよね?故さくらももこさんの人気マンガ『ちびまる子ちゃん』に出てくる花輪くんがいい例かもしれません。

 ですが、現実の本当のお金持ちはどうなのでしょうか?今回は、ちょっと普段とは話題を変えてお金持ちの世界のお話です。

そもそも富裕層とは?

 『お金持ち』と聞いてどんな人を想像するのかは人それぞれイメージは異なると思いますが、最もイメージしやすいのは『富裕層』でしょう。

 日本で最も浸透している富裕層の定義とは、「純金融資産が1億円以上5億円未満」の世帯のことで、ちなみに5億円以上の世帯を「超富裕層」と呼ぶのだそうです。(ここまでくるとあまり身の回りで当てはまる方もいないですね)

 ここで出てきた「純金融資産」とは、不動産や貴金属といった現物資産を除いた、預貯金を含む金融資産のことを指します。土地や高級車、純金などを除いたお金関連の資産だけということです。

 この定義に従えば、時価総額が1億円以上の不動産を保有していても、純金融資産額が1億円未満なら富裕層とは呼べないことになります。

 もし時価総額1億円のフェラーリを所有していても、金融資産が5,000万円だった場合には、富裕層には入れないのです。

 ちなみに「純金融資産が1億円以上5億円未満」の富裕層は、日本に約2.6%存在するそうです。世帯数で言えば、139.5万世帯と意外と多い気がします。

プライベートバンキングの存在

 このように定義されている富裕層ともなると、資産の管理も並大抵のものでは無くなってきます。もちろん、それなりの収入額になってくるであろう本業も多忙になるでしょう。

 それなのに、人よりもさらに金融資産を持っていて、常に相場が動いているわけですから、私たち一般的な個人投資家とは資産管理に必要な労力も違ってきます。

 さまざまな種類の金融商品を持てば持つほど売却のタイミングや資産のリバランスなど日頃のやるべきことは複雑化していきます。

 そんな多忙を極める富裕層の助けとなるのが『プライベートバンキング』の存在です。

 一定以上の資産を持つ富裕層の個人を対象にした、総合的な資産管理を行う金融サービスをプライベートバンキングと呼びます。
 このプライベートバンキングを行う機関、すなわちプライベートバンクは銀行と証券会社の機能を併せ持ち、通貨はもちろん、株式・債権のほかにヘッジファンドを含む多種多様なファンドなどの資産を、ひとつの口座で一括管理することが可能になります。また、個別で金融や法律の専門家に相談も可能です。

普通の銀行との違いは?

 プライベートバンクでは、銀行顧客の大多数を占めるマスリテール層(富裕層未満の顧客)向けの普通銀行のように、顧客から預かった資金を他の顧客へ貸し出したり、許諾なく資産を運用したりするようなことは行いません。

 銀行側は顧客から預かり手数料を取って管理費とし、利用には年間で資産の0.3~0.5%程度の金額を支払う必要があります。

 プライベートバンクは、顧客の資産を保管するだけでなく、より独立性の高い顧客のものとして管理を行うことを目的とします。

 管理にあたって顧客ごとに担当のプライベートバンカーがつき、的確に資産運用の手伝いをしてくれます。バンカーに相談を行う際や、担当のバンカーが顧客から資産運用の一切を任される場合などには、別途に手数料を支払います。

富裕層だからといって利用できるとは限らない⁈

 最適な金融商品のアドバイスを受けて運用できるためプライベートバンキングの利回りは一般的な運用よりも高くなる傾向にあります。

 しかし、利用には厳格な審査があるだけでなく、利用するための目安の金融資産額は金融機関ごとに異なっており、中には利用可能資産額が、なんと10億円以上となっている金融機関もあります!

富裕層だからといって簡単に利用できるとは限らないのです。

 利用できるのは、まさに本当のお金持ちだけというのがプライベートバンキングの世界なのです。

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