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【プラトンのイデア論】

「イデア論」とは、現実世界のすべてのものが、理念(イデア)という永遠不変の本質に基づいて存在するという考え方です。

例えば、世の中にはたくさんのリンゴがありますが、その全ての背後には「リンゴのイデア」という本質が存在すると考えます。

現実の世界に存在する一つ一つのリンゴは、たとえ同じブランドであっても色や形、味などが少しずつ異なっており、完全に同一のリンゴというものは存在しません。

一方で、私たちは「リンゴ」と聞くと、赤くて丸いリンゴの姿をイメージすることができますが、その想像上のリンゴは特定のリンゴの姿(=あの時に食べたあのリンゴ)ではなく、これまで見てきた数多くのリンゴの平均値のような絵になっているはずです。

プラトンはその想像上のリンゴを「イデア」と呼び、現実世界のあらゆるリンゴはリンゴのイデアの模倣であると主張したのでした。

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