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【デジタル庁】校務DXの取組に関するダッシュボード公開

デジタル庁による校務DXの取組に関するダッシュボードが公開された。
このダッシュボードは、教員と保護者、教員と生徒、学校内の連絡手段のデジタル化進捗を自治体ごとに分類し、進行状況を公開している。

掲載されている主な内容は以下のとおり。

  • 全国の校務DXの取組状況: デジタル化の進捗について各自治体がどのように取り組んでいるかの概況。

  • 都道府県ごとの校務DXの取組状況: 都道府県別の進捗状況と詳細データ。

  • 市区町村ごとの校務DXの取組状況: 市区町村レベルでの具体的な進捗とデータ。

*公開データは、「GIGAスクール構想の下での校務DX化チェックリスト」に基づく自己点検結果とのこと。

例えば、岡山県の市町村を例に取ると、「校内での情報共有」は他の項目より相対的にデジタル化率が高いが、ある自治体が突出して低かったりするのが一目でわかる。
また早島町は(FAXの原則禁止を除く)すべての項目において、デジタル化率が高いことが分かる。

今までは文部科学省のサイトからPDFを参照する、という確認方法だったが、ダッシュボード化されたことで一目でわかるようになった。(というか自治体側からすると、「なってしまった」という状況か)
今後、本年度中に確定する予定の教育DX関連KPIに対して、達成度合いの進捗管理が強化されることになるだろう。

それぞれの自治体が直面している課題が一目で理解できるようになったことは、校務DXの取り組みにおいて大きな一歩と言える。

お金のかかるデジタル化は、予算確保など自治体内の優先順位や国の後押しが必要だが、FAXの原則禁止などは(民間はとっくにやっているのだから)意識の問題だ。デジタル化の波がどのように教育現場に浸透していくか、今後の動向がますます注目される。
みなさんも、このダッシュボードを活用して、自分の地域が教育のデジタル化においてどの位置にいるのかを確認してみてはいかがだろうか。

教育・IT関係の情報、時々一人旅の記録や日々の出来事など発信。最近は生成AIにハマっているのでそっち系多め。地方在住。読書好き。犬と猫を飼っています。