2023年06月13日

東京は曇り時々晴れ。本日は雨の姿を見ることはなかった。本日は火曜日。

日記。約一週間ほど日記を休んでしまった。私のやる気は多分に天気に影響されるようである。今月のアタマ頃は「今月は毎日書こう」などと意気込んでいたのであるが。まあ仕方がない。今日からまたボチボチと書いていくことにしようと思う。毎日書くのも疲れるが、しばらく書かないでいるのもまた体内に何かが溜まってしまうのである。

本。ドリアン助川氏の作品を久しぶりに読んでいる。まずは『湾岸線に陽が昇る』。この本は学生時代に感銘を受けた本である。20代から30代半ばにかけてのドリアン氏の魂が籠っている。若かりし頃に読んだ時は心に刺さり込んでくるものがあったが、今読んでみるとどうだろう。そのようなリトマス試験紙的な感覚で読んでみた。やはり刺さり込んでくるものがある。当時読んだ時と同じような感覚が今でもある。変わらないようである。本は当然変わらないだろう。そして私のマインドもほとんど変わらないようである。そのことを少し情けなくも思うが一方で安心もする。続いては『多摩川物語』。こちらは最近のドリアン氏の著作である。多摩川を舞台にした短編集である。とんでもない優しさが作品の中に込められているように感じる。ドリアン氏は激しさと共に優しさを内在する男である。氏の作品には『あん』以来しばらく触れていなかったが、これをきっかけにまた色々と読んでみたいと思っている。

本。赤松利市氏の作品にも最近は嵌まっている。先日は『ボダ子』を読んだ。氏の作品はこれで三作目である。作品の世界観には通底するものがあるように感じるものの、どれも違った切り口で書かれた作品である。おそらくであるが色々なジャンルの作品を書き分けることのできるタイプの作家さんなのではないだろうか。氏の作品もまた色々と読んでみたいと思っている。ドリアン氏にしても赤松氏にしてもどちらも60代。私はこれぐらの年代の作家の作品が好きなのであろうか。私の読書傾向を考えると、そういえばそんなような気もする。

映画。昨日は『クレイマー、クレイマー』と『パリ、テキサス』を観た。どちらも名作と呼ばれる作品だと思う。前者はおそらく三度目ぐらいの視聴で、後者は初めて観たのではないだろうか。最近、映画は構造なのではないかと考え始めている。一番の見せ場のために様々な伏線が張られている。名作と言われるもののほとんどはその伏線の張り方がうまく、またそれにほとんど無駄がない。どの伏線もクライマックスに向けての重要な要素になっている。そんなようなことに最近気付き始めた。いや合っているかどうかもよく分からないのだが。しかし長年映画を観てきているくせにようやくそのようなことを考え始めるとは、全くもって私はオトボケ野郎である。

指。今日は快調に指が動いてくれている。しばらく日記を休んだわりには調子がいいようである。しかしイメージの言語への変換スピードが遅い。もっと早く的確にイメージを言語化できなくてはならない。私が日記を書く目的はひとえにそのトレーニングをするためである。書く内容にほとんど意味はない。ただ書くことに意味があるのである。

さて明日も朝から仕事に出掛けなくてはならない。健康的な食事をして今日も眠りにつくことにしようと思う。

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