妙にネットもリアルも盛り上がった夏ドラマ『VIVANT』。まるで今年の猛烈酷暑みたいな熱気だった。私もひとり勝手に盛り上がって、チンギスとドラムは、私の推しキャラにまでなった。推しキャラが自分にできるとは、これまでの人生で考えたことがなかったので、我ながらびっくりしている。

　更に「推し」を推すために、それぞれの単体歌も載せておく。

《チンギス推し愛》
狼となりて荒ぶる大荒野 君と駆け抜けん 夢の果てまで

《ドラム推し愛》
君のお腹には優しいさがつまっているからチョー愛し

　さて、タイトル歌について。
　「制圧！」なイメージの圧倒する武侠チンギス。「押し出し！」なイメージの元力士が演じる恰幅のいい（押し出しがいい）ドラム。
　荒ぶるクソ真面目チンギス、癒やしのオモシロ可愛いドラム。
　メンタルと行動が暑苦しいチンギス、ボディと食いっぷりが暑苦しいドラム。
　キャラの性格も暑苦しさの性質も両極端の二人のどっちがイチ推しかと問われても、わたしゃ、選べないよ。
　
　もし、二人の立像を並べたら、きっと武の神と福の神。
　まさしくご神体。ご本尊。押し神様🙏。
　人の心の内の、そして外のネガティブを「圧して（チンギス）」「押し出して（ドラム）」くれそうだ。

　武人チンギス神は、我々に、かーっとやる気といいますか、闘志といいますか、生命力たぎる気合いを与えてくれる。
　「うおぉぉぉっ‼」とドラマの中のチンギスのように心が咆えたがる。どこまでも、しぶとくしつこく心が駆けて行く。
　よって、チンギス神のご利益は「闘志」「生命力」そして「執念」……いや、「諦めない力」なのであります！

　ただし、一般人（まして私はBBA）には強すぎて、息切れする。湯あたりならぬ力あたりする。

　それを癒やしてくれるのが、福の神ドラム。
ドラム神は、私どもに癒やしと栄養及び安心感、安定感（そのボディのイメージがね）を与えてくれる。
　ご利益は、そのものズバリ「癒やし」「安心」「安定」「生命力」であります。

　だが、またしてもしかし。
　ドラム神の穏やかで温い癒やしエネルギーにだけ浸っていると、一般人は、そこに安住して、のんべんだらり怠け癖がついてしまう。
　やっぱり、この世の世知辛さを生き抜くには、癒やしだけじゃあ駄目ですやん。チンギス神の攻めのパワーも必要。
　つまり、二柱セットが良いのよ。オンとオフ。気合いとリラックス。攻めと守り。ワイルドとマイルド。
　そう、バランスね～。（※ドラムの声で）
　何事もバランスが大事。推し愛も、過ぎたるは及ばざるがごとし。狂気に至る。現実の破綻に至る。正しき「推し愛」は、バランスが大切なのかもしれませんよ。（今夏の自分の『VIVANT』熱がちょっとヒートアップしすぎたから、反省も込めて）

　さて、チンギス神にもドラム神にも「生命力」というご利益がありますが、性質が違います。
チンギス神のは、真っ赤な溶岩を噴き上げる活火山のような、爆発する激しい生命力。ドラム神のは、ゆったりと大河が流れる肥沃な大地のような、穏やかで温かな生命力。
　本当にそんなご利益があるなら、是非とも欲しいと思う虚弱は私だけではあるまい……。

　そうそう。私のチンギス神とドラム神への推し愛を更に「推す」ために、noteに書き散らかした『VIVANT』関連のうち、チンギスとドラムについて語っている部分がある記事のリンクを貼っておきます。
　いつも無駄に長ったらしいだけの駄文記事なのだけれど、それに磨きが掛って、更にわけがわからんことになってます。それだけ『VIVANT』チンギス＆ドラム熱が高かったってことです（言い訳）……。