梅しお

五七調タイトルでエッセイもどきの駄文や小説を書いている。 俳句と川柳と駄洒落の区別がつ…

梅しお

五七調タイトルでエッセイもどきの駄文や小説を書いている。 俳句と川柳と駄洒落の区別がつかない人。 noteで「創作」している人というより「一人遊び」している人。

マガジン

  • しりとり俳句

    月一ぐらいの頻度で「しりとり俳句」作ってます。――(自分的に)ちょっと楽しい。

  • 【小説】少女デブゴンへの路

    連載長編小説(2024.2.4連載終了)です。エセ講談風のSF&ファンタジー&アクション&コメディ小説。 まずは小説PRの記事を読んでみてください。 中高年向けラノベと銘打ってますが、若い人にも楽しんでもらえたら嬉しいです。

  • アラウンド@311

    五七調キャッチタイトルをつけた3.11にちなんだ短編小説集です。

  • 縁切り百景【短編集】

    縁切り神社にまつわる読切り短編です。 後味は悪くなく締めることを心がけています。

  • 短編小説(その他)

    シリーズ外の短編小説をまとめてます。

最近の記事

つり革を握る袖先ピカピカの

しりとり俳句です。 前回は「つり」で終わったので「つり」始まり。  4月の電車は、新入生や新入社員が目立ちます。何も言わなくても「あの子、一年生だ」「あの人は新人社員だ」とわかります。だって、ピッカピカなんだもの。服も顔付きも。  ただし、コロナ下で入学してオンライン授業が続いたから、今年は最高学年だけど、制服がまだピカピカのままっていう子もいるかも。フレッシュ(死語?)社会人もスーツがピカピカのまま。コロナ下のスーツ量販店が「売れねぇ」って嘆いてましたよね。  学校に限ら

    • コロナ去り神の使徒来るピーンポン

       コロナ禍と某宗教団体の献金問題で絶滅したと思ってました。復活したんですね。正に。  先日、ピーンポンと鳴りまして、インターホンの映像を見たところスーツ姿の真面目そうな中年紳士がおりました。心当たりのないピンポンは大概スルーするのですが、あまりに実直そうな姿につい「はい」と応対してしまいました。  その紳士は「○○と申します。ご紹介したいことがございまして……」ここで有名な某救世主の姿絵をインターホン越しに掲げて見せます。 「あ。興味ないんで。すみません」  断わると、紳士は

      • 生き返るドラゴンボール今いずこ

         「訃報、鳥山明逝く!」  えっ、嘘。って思わず声に出ちゃった。  この訃報に「おら、鳥山センセイを生き返らす」ってドラゴンボール探しの旅に出る超ファンがいるかも!?  今の漫画家さんで鳥山氏の影響を受けた人は沢山いる。漫画のみならず、彼の生み出した当時としては奇抜で個性的なストーリーが、今や一大ジャンルとなった異世界ファンタジーの元祖であったのではないかと思う。  わたしも知らず知らず影響受けてるのかも。駄小説『少女デブゴンへの路』は考えてみると『Dr.スランプ』と『ドラ

        • ちてとんしゃん遠くかすかに春祭り

           しりとり俳句です。前回は「ちて」で終わったので「ちて」から始まりです。  今日は啓蟄ですが、寒くて土から出て来た蛙も、速攻で土に戻りそう。 本当に春は遠くかすかな気がする。寒びぃ……。予報では、週末に向けて更に寒くなるそうで、金曜日は雪だって。  株価は不思議な上り調子で、昨日、史上初めて4万円の大台に乗ったそうで。株価温度は順調にある意味暖かくなってますが、だからって私の懐が温かくなるわけでなし。  株価は春だが、己の懐にはまだ春が来てない。暦の上では春だが、まだ冬みたい

        つり革を握る袖先ピカピカの

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        • しりとり俳句
          8本
        • 【小説】少女デブゴンへの路
          15本
        • アラウンド@311
          4本
        • 縁切り百景【短編集】
          1本
        • 短編小説(その他)
          2本
        • 2023夏ドラマ『VIVANT』感想
          9本

        記事

          春が来た 花粉祭りだ ハックション!

           普通のお祭りの掛け声はワッショイ! が定番ですが、花粉祭りはハックション! の掛け声で始まります。  昨日から目のかゆみやくしゃみ、鼻水がひどくなり、とうとう今年も来やがったと顔をくしゃくしゃにしてこん畜生気分です。  今日は昨日よりは幾分良いです。風が弱まったのと、鼻スプレー等の花粉対策が効をなしたようです。  でも、まだ花粉祭りは序盤なんですよね。これから本番、盛り上がります。全然、楽しくない、めでたくないお祭りです。 はぁ~。春が来て欲しいんだか、来て欲しくないんだか

          春が来た 花粉祭りだ ハックション!

          酔っ払い名物教授は大人気 千鳥舌にて講義愉しや

          タイトルの元ネタ記事  1980年代にもまだいましたよ、酔っ払い教授。うちの学校にもいましたが、案外あちこちにいたんですかね。今ならほんと、完全に存在が「アウト!」  我が校の酔っ払い教授も元記事と同じく不思議に大人気でした。もう名物でしてた。なんかね、見ててオモロイんだもん。  あるとき名物酔っ払い教授が青白い顔で講義にやって来た。いつもなら独特の口調で舌の酔拳炸裂!ってな具合に唾飛ばしながらしゃべくりまくるのに、声に覇気なく、弱々しく、今にもどこかへ逝ってしまいそうな様

          酔っ払い名物教授は大人気 千鳥舌にて講義愉しや

          ネカマ・ナベ ギャルにチャイルド ジジにババ 詐欺か多様か ネット人格

           ダイバーシティ――多様性の時代なんて言われてますけど、ネット上では、人材のみならず、人格がダイバーシティしちゃってる気がします。  ダイバーシティってよく聞くけど、正しくは何なの? って言う人もいると思うので(かく言う私もその一人)用語説明リンクを貼っときます。  元々は、人材マネジメント用語であるようです。 それが《一般にはいまだ単なる人材の多様化と理解されている場合が多い》とのこと。確かに。  私のような庶民レベルになると、もっと単純に単なる「多様化」と思ってる人が

          ネカマ・ナベ ギャルにチャイルド ジジにババ 詐欺か多様か ネット人格

          コスパからタイパに時代進化して 次に来るのはエネパの時代?

           時代のトレンドが、無駄な費用を掛けないコスパから無駄に時間を使わないタイパに移ってどのぐらいになりますでしょうか。流行が浸透するのが遅い中高年がようやくコスパを認識し、理解しかけたと思ったら、もう若者の意識は、タイパに移ってしまっています。  こういう時代風潮の移り変わりが最近が、年々早くなっているような気がするのは、私がオールド・パーソンだからでしょうか。  ただ、このところ「パ」が生き方意識のブームのコアとして続いてはいるようです。次は、どういう「パ」が来るのでしょうか

          コスパからタイパに時代進化して 次に来るのはエネパの時代?

          おばさんのパンツも何でもいいじゃない?

           ドラマ『おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!』のまんま、おばさん版です。何のひねりもありません。  この冬、旧式おっさんが主人公のドラマといえば、前日に記事ネタにした『不適切にもほどがある』もあります。『不適切……』のおっさんは昭和の51歳。『おっさんのパンツ……』のおっさんは、令和の51歳。偶然にも二人とも51歳って、なぜ? まるで、昭和の51歳おっさんを「古い」「頭固い」「時代錯誤」とか言ってた息子や娘、当時の若い世代が令和の51歳になってみれば、自分がかつて親

          おばさんのパンツも何でもいいじゃない?

          昭和節 一周まわってブームなの?

           丸の内、謎の昭和テイスト主張。  焼き鳥とか居酒屋とかが昭和って訳じゃないと思うけど、どういう感性でチョイスされているのか解せない。それがわからないのは昭和世代だけなんでしょうか? 若人には当然のチョイスなんでしょうか?  昭和と言えば、ドラマも昭和ネタや昭和世代ネタがトレンド(死語)みたい。  その代表格のような、昭和末期80年代ネタドラマ『不適切にもほどがある』ですが、新聞のコラムにもこのドラマのことが……。  ねえ、今、マジで80年代のブームなの? 一体、誰にニーズ

          昭和節 一周まわってブームなの?

          星屑の魂とても漆黒の空を行かんば一糸と光る

           タイトルは、たまたま新聞の広告欄にあって、目に付いた本のタイトル『僕たちは星屑でできている』から浮かんだ短歌もどき。  10代向けだが、タイトルにがすごく印象的だ。  ティーン向けなので、もしかしたら私の英語力でも原書が読めるんちゃうかと思い、探してみた。    すると原書と和書の表紙のデザインは全く同じだが、タイトルが全然違った。原題は『The Crossing』  この原題は、ストーリーの筋が超端的に表わされている。これはこれで良いのだけれど、これを日本語直訳してタイ

          星屑の魂とても漆黒の空を行かんば一糸と光る

          CO2 ハニーフラッシュ! 糖になる

           またしてもハニーちゃんネタで恐縮です。  ネタはコレ(↓)。  これを読んで、脳内のネタ元素固定装置によってハニーフラッシュ!しまして、タイトル五七調が製造されたわけです。  さて。ネタ元記事によると、CO2から糖を生産する技術が開発されたそうで。この技術によって脱炭素や食糧不足への対応が期待できるそうです。良さげな話ですね。  原材料のCO2は、工場や発電所の排気から回収することを考えているそうですが、将来的には《大気中から直接回収するダイレクト・エア・キャプチャー(

          CO2 ハニーフラッシュ! 糖になる

          すうすうと平和眠るや春待ちて

           しりとり俳句です。  前回1月は『息を吐く年越し明けて息を吸う』で、終りは「すう」。なので今回は「すう」から始まる句です。  昨日2月4日は立春。暦の上では春ですが、気が早過ぎるわぃと言いたくなる寒さでしたね。そして今日もまた寒びぃぃ~💦  人の世間も世界も、寒いことばかり。建前上の春(=平和)ですら妄想レベルの遠さでございます。  春が来ねば蛙は土の中から出て来ません。今はまだ爆睡中です。でも、春が来れば起きてきます。  平和は、眠ったまま、まったく目を覚ます気配があり

          すうすうと平和眠るや春待ちて

          「好き」くれたアナタに感謝ごっつぁんです!(連載小説『少女デブゴンへの路』後書き)

           『少女デブゴンへの路』番外編の含めて無事(?)連載終了しました。場当たり的にやっちゃった感が凄いですが……。  まずは、ただ長いだけの駄作に「好き」してくれた方に感謝🙏です。優しいのか、物好きなのか、間違って好き押しちゃったのかわかりませんが、片手で数えるほどの「好き」であっても励みになりました。  それから、うっかり修正していない旧バージョンをアップしちゃったり、失敗もありました。もしかすると気付いてないだけで、他にもやらかしているかもしれません。やっぱりやらかしがあっ

          「好き」くれたアナタに感謝ごっつぁんです!(連載小説『少女デブゴンへの路』後書き)

          少女デブゴンへの路〈番外編Ⅱ〉

          ※〈当該小説PR&目次&登場人物〉の記事はこちら ※ 縦書きが好きな方はこちら      「スペシャル・ハンドメイド・ケバブ」      時は昼時、所はファミレス『デネーズ』の個室。タマサカ家人類と元姐さん軍団たちは、注文した料理を待っていた。人型類たちは、世間を大っぴらに出歩けないのでお留守番だ。  個室は、おじさんたちが好んでいく方のクラブにあるVIP席を思わせる造りで、重厚なダークブラウンの大テーブルを真ん中にして、ほどよい硬さとクッションの効いた革張りのソファが設

          少女デブゴンへの路〈番外編Ⅱ〉

          福は内 貧は外へと塩をまく

           本日は、節分でございます。  子供の頃は、豆は年の数だけ食べられるということで、爺さん婆さんが無性に羨ましかったです。今では年の数だけ豆を食うと考えると、それだけでゲップが出ます。そんなお年頃に気が付いたらなっていました。  さて、タイトル解説。 梅しお流豆まきは、「福(の神)は内」と自分の口の中に豆を撒きます。そして、「貧(乏神)は外」と(掃除が大変なのでベランダ辺りでちょびっと)塩を撒きます。  鬼も当然、家にいてもらいたくはないが、貧乏神はもっといて欲しくない。鬼な

          福は内 貧は外へと塩をまく