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満喫、シンガポール4

チャンギ国際空港で入国審査後に入国すると、現地係員が迎えに来ている。今回のツアー参加者は全部で14名だと聞いた。

昨年3月に、初めてLCC(ジェットスター)に乗った時は、機内アメニティや食事は、旅行会社が申し込みをしていたので付いていたが、席は夫と離ればなれだった。ところが今回は、席は通路を挟んでではあるが、妹と隣同士だった。そしたらどうやら、このツアーの参加者は全員一ヶ所に集められたらしく、隣も後ろも結果的に同じツアーの参加者だった、とあとで知った。
今回一人で参加している参加者は、中年の男性と70代の女性のお二人のようだ。一人参加が可能なツアーだと、たいてい一人で参加している参加者がいる。

バスは30分程度で空港から街中に到着する。シンガポールは国土自体が狭いので、空港も近いのだ。移動中に現地係員のリンさんが、いろいろ説明してくれる。
この日は午後5時半ごろホテルに入ったあと、自由行動だ。食事も付いていない。ホテルから近い地下鉄の駅や、ホテル近くの食事できる場所などを、リンさんが指南してくれる。地下鉄の乗り方やバス、タクシーなどの乗り方についても説明してくれる。
ちなみにシンガポールでは今の時期、明るくなるのは朝7時頃で、暗くなるのは夜7時くらい。一年で最も一日が短い、この季節の日本とは大違いだ。だからなのか、商業施設も、比較的夜遅くまでやっているという。

フライトがそんなに長時間でなかったとはいえ、いざホテルの部屋に入ると疲れが出る。
私は海外旅行で最も嫌いなのが、海外に到着したその日の晩だ。フライトで疲れているし、それでいて到着地には全然馴染んでおらず、土地勘も薄い。時差のある地域であれば、時差ボケにも悩まされる。
だからできればこの日は、近所でさっとご飯を済ませ、部屋で休みたいのが私の本音だった。
しかし妹は、私より四つ以上若く、海外が久しぶりで、おまけに予定を詰め込みたいタイプだ。スペクトラというマリーナベイサンズで行われる夜のショーを、見に行きたいという。
気持ちはわかるが、疲れていて余裕は皆無だし、お断りする。だって私はそれを、前回来た時に見ているのだ。ものすごく余裕があれば、まあもう一度見てもいいが(確かにショーは見応えがあった)、今は全く見に行きたくない。姉妹だと遠慮がないので、そういうことを率直に伝える。

その代わり、オーチャードになら行ってもいい、と私は言った。ホテルからシンガポールの繁華街であるオーチャードは、地下鉄で一駅か二駅で、頑張れば歩けないこともないくらいの距離のようだ。雨の中出かけるのは面倒だが、外もまだ明るいし、このツアーは2泊4日で、時間に余裕はないので、そのくらいなら今日やっておいてもいいだろう。
こちらにいる間に食べたいと思っているチリクラブも、リンさんによれば、ホテル近辺にはなさそうだ。オーチャードにならあるに違いない。

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