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満喫! シンガポール1

シンガポールについて、今さら何を書くことがあるんだという気がしなくもないのだが、でもまあ旅の印象がフレッシュなうちに、記録に残しておこうかと考えて、こうしてnoteを書いている。

シンガポールを初めて訪れたのは大学生のころだ。当時イギリスに留学していた友人のところに遊びに行くのに際して、南周りの航空チケットのほうが安かったので、シンガポール航空を選択したら、トランジットのチャンギ国際空港で、航空会社が待ち時間にシンガポール市内を案内してくれたのである。なんて親切な会社だろう、と思ったものだ。車窓からマーライオンを見たりするだけで、当地に降り立つことは叶わなかったのだが、シンガポールとこうして、ファーストコンタクトを取った。

次に訪れたのが、今から約10年ほど前。あれからもう10年も経っているのには驚いたが、当時はまだマリーナベイサンズが開業してからそれほど経っておらず、シンガポールの新しいランドマークになったばかりの頃だった。リッツカールトンに泊まるツアーだったので、リッツに泊まるなら、六本木に部屋を取ったってそれなりの料金を取られるだろうし、まあシンガポールまで足を伸ばしてもよかろうと思い、友人を誘って2人で出かけた。シンガポールで高級なホテルに泊まるなら、何をさておきラッフルズだろう、と思ったが(マリーナベイサンズに泊まりたいとは露ほども思わなかった)、ツアー代金が「適正価格」だったに違いない。航空会社は普通にシンガポール航空か、もしくは日系の会社だったはずだ。記憶は定かではないが、確か羽田から飛んだような気がする。半日観光がついているだけで、あとは自由行動のツアーだったが、現地の治安はいいので安心して歩き回れるし、とても楽しかった記憶がある。だからシンガポールの印象はいい。

私は旅行好きだ。国内外を問わず、いろいろな旅行に出かける。ゆっくりした日程でないとダメ、とか、いいホテルじゃないと泊まらない、とか、そういううんちくは言わない。これは、と思ったら、どんなタイプの旅行だって出かける。国内旅行の場合は個人旅行も多いが、海外旅行はツアーに参加することがほとんどだ。なんと言ってもツアーだと、キャンセルすることになった時が楽だし、概して個人旅行を組むより料金が格安であることが多い。私は、激安の旅行は避ける、みたいなことは言わずに果敢に挑むし、そしてたまには高級な旅行にだって行く。

今回シンガポールに行くことにしたのは、格安ツアーがあったからだ。
こうして振り返ってみて思ったのは、ツアー事情を考えても、この10年でずいぶん様相は変化したなあ、ということだ。10年前に参加したツアーは、まともな航空会社でリッツカールトンに泊まっても、代金は10万円台だったはずだ。しかし今回私が参加したツアーは、空港利用料などを除いたツアー代金は、99800円だったのではないかと思う。安い、と思って飛びついたのだが、ホテルはCランクで、航空会社はLCCだ。LCCだと燃料サーチャージがないのが大きい。LCCにおいて、人は荷物だからだ。荷物からサーチャージは徴収できない、というのが私の見解なのだが、ともかく、LCCで Cランクホテルでも、このツアー代金を安いと感じて飛びつくくらい、ツアー代金が値上がりしているのである。

今回の旅の同行者は妹だ。彼女とも何度か海外に行ったことはあるが、彼女は出産と子育てがあったので(そしてコロナもあったし)、10年以上ぶりの海外だそうだ。下の子が小学生になったので、なんとか今回出かけられたようだ。
私の夫は昨春、LCCでゴールドコーストに飛んだ経験がキツくて、しばらく海外は敬遠したいらしく、一緒に行ってはくれなかった。

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