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満喫、シンガポール9

翌朝の集合時刻は9時半。連泊のため、荷物を作る必要もないので、ちょっとのんびりできる。
今回のツアーには観光が付いている。前回来た時は自由行動だったので、見ていないところも多い。それも今回の旅行への参加を決めたきっかけになった。

起きてしばらくしてから朝ごはんに行く。普通のビュッフェだが、フォーのような温かい麺があり、自分で調理して食べるのだが、それがなかなかおいしかった。

観光用のバスに乗り込むと、まずシンガポール植物園に向かう。植物園はもともと好きだし、南国らしさを感じられるスポットだと思われるので、私は結構楽しみにしていた。今回は植物園が観光に組み込まれているので自由は少ないが、私は海外で疲れると、植物園に入ってぼーっと休憩することが、結構ある。
シンガポール植物園では、国立蘭園に向かう。日本では考えられないほどいろいろな蘭が、屋外に咲き誇っていて見応えがある。大きい蘭、小さい蘭、変わった形の蘭、想像もつかないような色の蘭などがある。著名人が名付けた蘭が集められた場所や、冷房の入った冷室みたいな部屋もあって、冷房の部屋には、ちょっと考えられないくらい花が連なった、立派な胡蝶蘭があって驚いた。

植物園の次はマーライオン公園に向かった。昔、マーライオンは川沿いに置いてあって、遠くからしか見られなかったので、がっかり観光地に挙げられがちだった。しかし現在の場所に移してからは、大きなマーライオンを見ることができるようになって、がっかり観光地ではなくなった、というリンさんの説明だった。
私が10年前に来た時には、今の場所にマーライオンは移設されたあとだ。しかし今より遠くからしか見ていないのだろうか? そこまで大きかったという記憶がないのだが、今回至近距離まで近づいて見たので、マーライオンが巨大に思えた。高さが8メートルあるそうだ。

マーライオン公園の近くの土産物屋で、私はエビ巻きを買った。マーライオンとマリーナベイサンズの模様の付いたベタなパッケージに入ったお土産だ。ただ、前回シンガポールに来た時、エビ巻きを買って帰ったら、なかなか美味しかった記憶があるので、日持ちもしそうだし、何箱か買った。妹はそれに加えて、職場に、と言ってマーライオンの形のチョコレートと、マーライオンの形の、光る飴を買っていた。下の男の子へのお土産にするのだそうだ。
結果的に、もっとエビ巻きを買ってもよかったように思うが、それは結果論だ。まだ観光初日の午前だったので、最初にあまり大量に買い込んで、スーツケースに入り切らなくなっても困るし、あとでもっと買いたいものに出会っても残念だ、とこの時点では思ったのだった。
妹は、買って帰った光る飴を、上の女の子のほうが欲しがったらしい。インスタ映えするのかなんなのか、口の中で光らせるのが流行っているんだそうだ。そんなことは妹も私も、まるで知らなかった。お土産選びも、楽しみではあるものの、なかなか難しいものだ。



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