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満喫、シンガポール5

雨が降っているので、ホテルからオーチャードには地下鉄を使って行くことにする。本当はホテルの目の前にバス停があるが、初心者にバスは、えてして難しいのだ。

今回、私はドコモの「世界そのままギガ」のサービスを申し込んできていた。シンガポールは事前の調査どおり、フリーWiFiが多い。メールアドレスなどを聞かれることさえなく、接続できることがほとんどだ。しかし常にネット接続ができるようにしておかないと、地図アプリが使えないのが難点だ。
昨年インドに行った際は、「世界そのままギガ」をせっかく申し込んでいたのに、結果的に繋がらずとても困った。しかし今回は、事前に申し込んでいた時刻になると、自然にネット接続が開始されて非常に快適だ。だから地図アプリを使って目的地に向かうことができた。私たちはニュートンの駅に向かって歩き出した。

ホテルの前のニュートンロードを南に向かって歩いていくと、ニュートンの駅があるはずだが、地図で駅の辺りにいるはずなのに、駅が見当たらない。仕方ないので自転車に乗った親切そうな男性に、信号待ちのあいだに尋ねてみたところ、親切に教えてくれる。
ちなみにシンガポールは英語が公用語なので、普通に通じてとても助かる。日本に外国人観光客が多いが、不便な点があるとすれば、日本は英語が通じにくいことじゃないかと思う。しかし今や翻訳機能が発達しているので、外国人が日本語をわからなくても困らないのかもしれない。そのへんの事情はよくわからない。日本に大勢押し寄せていることを考えると、なんとかなっているのだろう。
彼は地下鉄の駅をわかりやすく教えてくれるが、バスのほうが目的地の近くまで行くので便利だとも教えてくれる。何番のバスに乗ればいいかも、乗り場も示してくれる。
しかしバスは、たとえ乗れても降りる場所がわからないので、利用を見送る。教えてもらったとおり地下鉄の入り口を探し、無事見つけることができたが、シンガポールの地下鉄は、誰が見てもそこに地下鉄の駅があるとわかるほど、入口がわかりやすいということはない。非常に地味だ。そういうのは旅行者にとってはちょっと不便だ。

そしてここでトラブルが発生する。現地案内人のリンさんは、地下鉄に乗るのにリンクカード(日本のSuicaのようなもの)が必要だと確かに言っていた。しかし、タッチ機能の付いたクレジットカードなら、リンクカードを買わなくても都度精算できると言っていたので、私は自分のカードにタッチ機能が付いていることを確認していた。
しかしいざ改札でカードをタッチしても、反応しないのである。そして悪いことに、同じ行為を行った妹は、ちゃんとカードが反応して入場できているのである。だから今さらタクシーに切り替えるというわけにもいかない。さて困った。
よく見ると、自動改札機にVISAとマスターのマークが付いている。私のカードはアメックスだ。アメックスはダメなのだ。
仕方ないので予備で持っているVISAをタッチするもダメだ。私のVISAにはタッチ機能が付いていなかったのだ。

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