海外旅行慣れしていないふたりが、新婚旅行でニュージーランドに行った話#4
-Day3-
目が覚める。
「…やばっ!寝過ぎた」
iPhoneのホーム画面には「AM8:30」と表示されていた。
テカポの星空は昨夜の1チャンスだけだったのに、盛大な二度寝をしてしまった事にちょっと後悔。
くそぅ…でも移動で疲れていたからなぁ…とカーテンを開ける。青空が広がっていた。
よし!いい天気だ!と気を取り直し、急いで準備をする。
今日は午前中テカポを散策し、近くのお店でお昼を食べる。
その後アオラキ/マウントクック国立公園に向かうプランだ。
ミルキーブルーのテカポ湖
まずテカポ湖を上から望むことができる『マウントジョン天文台』へ向かう。
歩いて登る事もできるが(約1時間半)、
時間も限られているので今回は車で上まで行く事に。
イケイケなお姉さんに通行料を払い、車で楽々と登っていく。
そして駐車場に着くも、既に絶景。
ミルキーブルーのテカポ湖は昨日見れなかったので、期待が高まる。
そしてビューポイントへ着くなり目の前に広がったのは、
自然がつくり出したと思えない、美しい青色をしたテカポ湖が。
「「うわーーー!」」
見る前は、実はそんな色してないんじゃ?よく見る写真は加工してるからなんじゃないの?という邪念があったけど(嫌な大人だよほんと)
🩵🩵🩵⇦本当に、この色をしていた。
テカポ湖のミルキーブルーの理由は、氷河が動く時に削られて出てくる「ロックフラワー」と呼ばれる細かい岩石の粉が湖の水に溶け込み、太陽の光を反射してこの色が出るらしい🧚🏻
絵の具でベタっと色をつけたようなこの青が、自然のものだけでつくり出されるなんて。ロマン。
余談だが実はこのあと、こんな景色を前に超どうでもいい理由でプチ喧嘩をしてしまう。イライライライライライラとなるも一呼吸し景色を見る。すると、
「は!イライライラ ちっせ!イライラ 人間ちっせ!イラ どうでもよ!」とイライラが徐々に消えてったのをよく覚えている。毎日こんな景色を見て過ごせたら、白髪減るかもな?
散策
麓におりると、羊が道路を横切っていた。
ニュージーランドは羊が多いのは有名な話だけど、本当に羊だらけ(牛も結構いた🐃)
ニュージーランドの人口約510万人(2021年時点)に対し、羊は人口の約5倍もいるそう。
Googleで「ニュージーランド 人口」と入れると、その後に「羊」と出てくる。みんな気になるところは同じのようだ。
天気も良いので教会の周辺を再度散策に行くと、昨日の夕方とはまた違った風景が。
テカポはどこか空気が優しくてのんびりしていて、モヤモヤを吸収してくれそうな街。こんな綺麗なものに囲まれた所に住めたら、幸福度あがるんだろうなぁ。そんな事を思った。
お昼ごはん
天気も景色も良すぎてついつい長居をしてしまい、気がつけばお昼時間になっていた。
今日のお昼はここに行こう!と事前に決めていたお店に向かう。
また日本食かよ!とツッコミの声が聞こえてきそうだが、実はニュージーランド サーモンもめちゃ美味い。
ここ湖畔レストランは日本食レストランで、ニュージーランド産のサーモン丼が食べれるのだ。
入るなり迷うことなく「Two サーモン丼,please. 」
(サーモン丼だけ発音バッチリ)
…そして注文の品がくる。
お重に入っている!しかもみそ汁まで。(小鉢で枝豆もあった)
さらには私が世界で一番好きな食べ物 いくらまでのっているではないか…。
「「いただきます!」」
味は、言うことなしの💯💮👏
サーモンは肉厚!脂もしっかりのっていて、味が濃厚!!ご飯もぎっしり。
確かにお値段は張るけれど、満足感はかなり高いのでテカポへ行った方は是非食べて欲しい🐟
アオラキ/マウント・クック国立公園へ
テカポにさよならを告げ、次の目的地アオラキ/マウントクック国立公園へ向かう。
名前にもなっている『マウント・クック』はニュージーランド最高峰の山。標高3,724mで富士山と同じくらいだが、高度な登山技術が必要で富士山のように簡単に登れる山ではない。
アオラキ/マウント・クック国立公園にはトレッキングコースがいくつかあり、今回はその中でも一番メジャーな『Hooker Valley Track』を歩く🚶♀️🚶
※NZでは登山・ハイキングのことを『トランピング』と呼ぶ
最高のドライブコース
ニュージーランドの交通事情について少し補足を。
#1でも記載した通り、ニュージーランドは日本と同じ右ハンドル・左側通行。
標識や細かいルールは多少異なるので、事前に調べ知っておく必要はあるが、難しいルールはなく運転に慣れている人であれば特段問題はなかった。
そして日本車がとにかく多い。7割くらい?
私達も今回借りた車はTOYOTA RAV4なので、運転中の感覚は日本とほぼ同じ。
これは旅の決め手にもなったポイントだが、実際移動のストレスがほとんど無かったので、レンタカーにして本当に正解だった。(借りるまでは大変だったけど。笑)
ニュージーランドは一般道路であっても、制限がなければ基本100kmが上限。(市内とかは速度制限の看板がある)
50〜60kmなんかでちんたら走っていたら、後ろから突っ込まれるレベル。そのため、どの車もバンバンスピードを出していた。
英語力は壊滅的だけど、日本で数えきれないほどの山道や長距離運転をしてきた。運転は任せろ!(旦那の声を代弁)
と我々も流れに乗りながら、車を飛ばしていく。
テカポからマウントクックまでの道は、時間が経つにつれ綺麗な景色が移り変わり、最高のドライブコースだった。
建物がほとんどなく、空の広さがこれでもかと分かる大草原の道。
ミルキーブルーのプカキ湖を横目に見ながら走れる湖畔沿いの道。
そして、雪が残る美しい山々を真正面に見ながら走れる絶景ロード。
綺麗!って思った場所に車を停めて写真を撮ることができるのは、レンタカーの特権。
1時間半の道のりなのに2時間半もかかってしまった。
到着、そして念願の
今日の宿は泊まりたいと思っていた『ハーミテージホテル』
約140年の歴史を持つ老舗山岳リゾートホテルだ。
壊滅的な英語力でちょっと手こずるも、無事チェックイン完了。
そして部屋のドアを開ける。
今回は天気を賭け、ちょっと値段をあげてマウンテンビューの部屋を予約。せっかく取ったし晴れて欲しいなぁ。と思っていたので、天気が当たりとても嬉しかった。
Hooker Valley Trackは明日の午前中に歩く予定だが、天気予報はAM☁️→PM🌤️
明日確実に晴れる訳じゃないし、今せっかく晴れてるなら外に散歩行こうよ!と誘うも、「ツカレタ」とダルそうな返事が来る。
後悔しても知らんぞ。と思いつつも、この時点で時間は18:00。夕食は20:00に予約しているので、部屋でのんびり過ごすことにした。
満腹夜ごはん
マウントクック周辺には飲食店がほとんどない。
そのため夜ご飯はハーミテージホテル内にあるレストランのビュッフェを予約した。
お会計は先払い。2人で$158(約14,200円)
「…お、おう。」
このまま外食続きが続くと、流石に財布が悲鳴を上げる。というかもうあげている。
明日からは節約だ。今日は元を取るために(日本人ぽい)沢山食べよう!とお皿にたくさん盛り付ける。
お酒も飲みたかったけど注文の仕組みが分からず今日は我慢。最後はデザートとコーヒーでシメ。
部屋に戻り、テカポのスーパーで買った食材で明日の行動食を作る。
パンにレタスとトマト、ハム、チーズを挟みハーブソルトで味付け。ラップでグルグル巻きにしてサンドイッチ完成🥪
日本からラップと登山用のカトラリー系を持ってきたのが大正解だった。
夕食の頃にはかなり曇っていたので、明日の天気はどうだろうか。晴れますように。
そう思い、眠りについた。
Day3 Fin.
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