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海外旅行慣れしていないふたりが、新婚旅行でニュージーランドに行った話#10

帰路

ミルフォード・サウンドのクルーズツアー終了後、行きと同じバスに乗り込みクイーンズタウンに戻った。

バスの揺れでまたすぐウトウトするも、途中何やら温かさを感じて目を開けると天気は一変、晴れていた。

…ニュージーランドの天気は本当にコロコロ変わるなぁ。

草原に見える白い点々は、ひつじ
メー🐑

びしょ濡れになってしまったお財布とお札を窓にくっつけ乾かす。そんな時、外を眺めていてふと気づく。

飛行機の窓から眺めていた時も、レンタカーで車を走らせていた時にもよく目にした黄色い花
ここでも山々に這うようにいたる所にたくさん咲いていた。

ブワァァァ

あの花なんだろう?と調べると「コーファイ」というニュージーランドの国花だった。


ニュージーランドといえばルピナスの花を思い浮かべる人も多いと思うのだが、ルピナスは外来種でかつ繁殖力が強いため最近は駆除対象にもなっているそう。

ルピナス

このコーファイという花は春のこの時期に見頃を迎える。
日本でも桜を見て「春だなぁ。」と感じるのと同じで、コーファイも季節を感じることができる花だと記載されていた。

日本と似ていて四季がはっきりしているニュージーランド。花を見て季節を感じる感覚が同じってなんか素敵だな。と、心温かくなった。

帰路の途中。綺麗だった。


Thank you SAM

スケジュール通り19時過ぎにホテル前のバス停に到着。この時間でも明るいことに全然慣れず、また驚く。

そして少し緊張が走る。
そう、今日はホテルに戻り真っ先に確認しなければならないことがある。

シャワールームの備品の確認だ。

これよ…

※これについては#8の記事にて

修理・請求については前日にフロントの方から「ハウスキーピングの方に見てもらってから判断します。」と言われていたので、結果は今日分かることになっていた。

ホテルに入るとフロントが混雑していたので、現物を確認しようとまず先に部屋に戻った。


そしてドアを開けるなり真っ先にシャワールームを覗く。

「…直ってるーー!!!」

新しいものが設置されトレーは元に戻っていた。

…良かった。まず一安心。あとはこの修理代を負担するのかをフロントで確認しなきゃ。

まだどうなるか分からない不安にモヤモヤしながらシャワールームを出る。

そしてふと、洗面所に目をやると一枚のメモ紙が置いてあった。

「SAM!!!!!!涙」

昨日私が謝罪のメモを置いていたので、その返事を書いてくれたようだ。

「Don’t worry」という言葉の優しさのおかげで、ずっと頭の中にあったモヤモヤしたものが薄れ目頭が熱くなった。ハウスキーピングのお仕事である客室清掃だけじゃないこの気遣いと優しさが、本当に嬉しかった。

「SAMぅぅぅ〜」洗面所でぽつり呟く。

そしてこのメモ紙はガイドブックに挟んで、思い出の一つとして大切に持って帰った。


ひと段落

備品は無事に直っていたものの修理代請求があるのかはこの時点では分からない。
確認のためフロントへ向かうと、昨日対応してくれた若めの男性の方がいた。


「Hello. 」

翻訳アプリで説明をする。

「昨日シャワールームのトレーを壊したものです。修理代は発生しますか?」

あぁ!昨日の!という顔をされ、部屋番号を聞かれ答えた。PCでカチャカチャと金額の確認をする。

…どうかな。

「OK.No charge!Dont’ worry. 」


「…良かった。」と思わず日本語が出た。
ホッとしたジェスチャーをし、「ソーリー、センキューベリーマッチセンキューベリーマッチ!!ソーリー。アイウィルビーケアフルトゥデイ!」と言ったら、笑ってくれた。

これにてシャワーの件はひと段落。


きっと英語が話せたら海外旅行慣れしていたら、こんなこと屁なんだろう。こんなことでクヨクヨしてられないほどもっと難関があるんだろう。と思いつつも、私にはレベルの高い一件であったのは間違いない…


人気のハンバーガー屋へ

安心したら腹が減る。よくある事だ。

時間は既に20時半だが、夕飯はこれから。
明日にはオークランドに移動してしまうので、夜は外で食べようと市街へ出る。

20時半です(明る)
クイーンズタウンの街の雰囲気好きだなぁ

どこにいく?となり、行きたいリストに入れていたハンバーガー屋『Fergburger』へとりあえず向かってみる。

お店に着くも超人気店ということもあり、この遅い時間でも外に列が。
でも昨日の昼間の混み具合よりは全然マシ!ここを逃したらもう来れないかも!と列の最後尾に並ぶ。

何分か待ち、賑わっている店内に入ることができた。先に注文・お会計をして、整理番号が配られる流れ。

メニューはたくさん!トッピングも多数

口コミで「とにかくデカい」と書いてあったので2人で1つにし、オーソドックスなthe fergeburgerにチェダーチーズをトッピング。

注文もなんとなくで伝わるようになったが、ここで初めて「what your name?」と聞かれた。

「????name? my name?」思わず聞き返してしまった。

結局何だったのか分からないのだが、アメリカとかではスタバの注文で名前を聞かれると何かで見たので、それと同じ事?といまだに謎。

整理番号を受け取り、待ち時間の間街をぶらぶらする。

お店はほぼ閉まってるので閑散としている
🌛
定番の水。スポーツ用みたいな飲み口。


そして整理番号を受け取ってから40分後。お店の呼び出し画面に整理番号が表示され、ようやく商品を受け取れた。(聞かれた名前はなにも関係なかった)

…センキュー!重っ!??

受け取った瞬間に感じた重量感。

少し歩いたところにあったベンチに座り袋を開けると、

デカッ!!!!?

まじでデカい。そして重い!
口コミ通り、軽く2人分はありそう。

「いただきまーす!」
アツアツのうちに!と口お大きく開けて頬張る。


気になるお味だが、
口の中が肉!肉!汁!肉!野菜!パン!肉!チーズ!って感じ。
お肉が本当にジューシー。でも野菜もしっかり入っていて、思わず

「うまッッッ!」と反射的に言葉に出る。

近くにいた鴨が匂いにつられて沢山寄ってきた。
かなり太っていたのでエサをやっちゃう人がいるのだろう。

口の周りにソースを付けながら2人してバクバクと食べる。も、やはりジャンキーフードというだけあり、最後は押し込むように食べた。笑


帰りにコンビニのような酒屋さんに寄り、部屋で飲もうとお酒を購入。年確のパスポート提示はお馴染み。

パッケージに惹かれて買ったこのクラフトビール、美味しかったなぁ。

朝も早かったので、とても長い1日だった。
明日で観光最終日。荷物をまとめ、眠りについた。


Day 7 Fin.  

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