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おだんご きゅっ


おだんご ころころ
 きゅっきゅっきゅっ
おだんご ころころ
 きゅっきゅっきゅっ
 
 
どろをこねこね
まるめて きゅっきゅっ
おさえて きゅっきゅっ
どろをくわえて
 きゅっきゅっきゅっ
わきめもふらず
おだんごづくり
 
 
食べるためじゃない
飾るためじゃない
転がすためじゃない
ぶつけるためじゃない
 
 
「おじいちゃんもつくってみて」
子どもたちにまじって
どろかきあつめ
こねていく
すっかりごぶさたの感触だ
だんだんとだんごの世界へ
なんのために?
など どこへやら
混沌たる泥土から形を生みだすのだ
でも
どこかで時間を気にしている
 
 
だんごが並んだ
子どもたちのは かちかちだ
わたしのは ぽろぽろもろい
筋力の違いじゃない
テクニックの違いじゃない
かちかちだんごに宿るのは
何だろう
そのモノは
わたしから
遠く過ぎ去った日々に
するりするり
脱け出してしまったのだろうか
それとも
奥へ奥へと
どんどん追いやられた挙句に
ずっぷり眠りこんでしまったのだろうか
 
 
おだんご ころころ
 きゅっきゅっきゅっ
おだんご ころころ
 きゅっきゅっきゅっ







  撮影地  愛知県豊橋市 高山公園
 
 
  △▽△  ▲▼▲  △▽△  ▲▼▲  △▽△  ▲▼▲
 
 
太平洋側の平地でも、
ぶるるっとくるような寒さに見舞われる季節になりました。
この寒暖差に私の体はついていけてない状態です。
みなさんは、お元気にお過ごしでしょうか。
 
今回テーマは、何年も前に孫娘をこども園に
迎えに通っていたときの体験から
ヒントを得ました。
泥団子づくりに熱中するあまり、親が迎えに行っても子どもたちは帰ろうとしない。
泥だらけになって団子を丸めていました。
途中になったら、滑り台の下とかどこかに隠して乾かしておいて、
また翌日つくり出すのです。
子どもたちのエネルギーの熱を感じましたね。
 
 
このページへの訪問、ありがとうございます。
来週も水曜日か木曜日に更新する予定です。
また見に来てください。
私もみなさんを訪ねますので、よろしくお願いします。

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