見出し画像

枯淡の舞


木枯らしが
居残る葉を素早くさらう

黒ずんだり
欠けたり
葉脈だけになったり
それでも
ひらひら舞う木の葉がある

若葉を
瑞々しい
と形容するなら
厳冬に残る葉は
何と言おう
枯淡、か

この冬はそんな木の葉が
妙に目に留まる
親近感、か

風霜に晒されて
枝にしがみ付く、のでもなく
捨て鉢になる、のでもなく
至極平然としている
風か雨か雪か
虫食まれるか
いずれ枝から離れることになるだろう
新たに芽生える葉との交代
定めだ
いまだ樹形の一隅を占めつつ
いかにも当然のごとく
それを受け容れようとしている

親近感、ではなく
憧憬、というべきかもしれない
「美」から逸れたものが殆どだが
実に渋い味わいが出ている










  撮影地  愛知県豊橋市 のんほいパーク


    ▽▲▽  ▼△▼  ▽▲▽  ▼△▼


大寒が過ぎ、私の暮らす地域も一段と冷え込んでいます。
きのうから大雪の地方もあります。
みなさんの方はいかがですか。

今回は、公園の冬木立に注目しました。
日毎に梅の蕾が膨らみ、日当たりのいい樹木は、
すでに五分咲きのところもあって、さわやかな香りを
漂わせています。
冬から春への移り変わりを楽しみたいですね。

来週も水曜日か木曜日に更新する予定です。
また見に来てください。
私もみなさんのページを訪ねます。

この記事が参加している募集

私の作品紹介

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?