おじさん

北のおじさん。

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最近の記事

#26 それでも夏はやってくる

ついに北の大地にも夏がやってきた。これは決して良いことではない。おじさんは夏を憎んでいる。夏も、なぜ憎むのかと問いただすことはできないであろう。昨今の夏には憎まれる要因がありすぎる。平たく言ってしまえば暑すぎるからである。 おじさんは暑さに弱い。これは北の民であることとは無関係である。体重が半分だったことからずっと寒さに強く暑さに弱いため、肥満だから暑いのではと邪推する愚者は干潮時の砂浜に首だけ出して埋めておくことにする。おじさんがおじさんでなかったはるか昔から、最低気温が

    • #25 ヒサブリ

      気づいたらおじさんはなんとなく夏だった。 春をまるまる休んだ形になったが、詳細は面白くないので割愛する。そんなことより問題はおじさんの体重である。 体重  99.2→96.0→94.5→92.2→94.5kg 体脂肪 36.6.→34.6→34.3→33.8→34.2% 戻っとる。 2kgとはなんたるリバウンドである。おじさんはおじさん故にこれらの数値の原因を理解している。色々あったので痩せることより死なないことを優先せざるを得なくなった結果がこれだ。コンビニご飯とか

      • #XX 想像通りに完璧なそれ

        想像通りに完璧なラーメンを食べたことはあるだろうか? 別にラーメンでなくてもいい。カレーでも、カツ丼でも、パフェでも、イチゴのショートケーキでもいい。漠然と「ああ、あれが食べたいな」と思い立ち、近所の店に入り、注文して運ばれてきたそれがまったくもって想像通りに完璧だったことはあるだろうか? ラーメンならば麺の硬さ、スープの濃さ、トッピングのチャーシューは1枚か、2枚か。メンマは柔らかい穂先か、或いは歯ごたえある根本か。ネギは小口切りなのか白髪ネギなのか、カウンターの胡椒は

        • #24 おじさん、馬を見る

          どうしても馬を見たくなった。というのも、おじさんは動物が割と好きなのだ。馬は品性があり、賢いし、佇まいが綺麗なのが良い。 しかしおじさん1人で牧場に行くのもなんだかなと思う。馬に乗りたいわけでもないし、いくら馬が頑強な動物と言えども「こいつちょっと重いな」と思うだろう。おじさんのメンタルはデリケートなのでショックを受けて不登校になってしまう。 なのでばんえい競馬を見に行った。 ギャンブル場に来るのは初めてだった。おじさんはパチンコや麻雀すら縁のない人生を送ってきたため、

        #26 それでも夏はやってくる

          #23 米との戦い

          米が好きである。その手軽さから朝食パン派が勢力を伸ばし続けているが、おじさんは忙しい時期でも冷凍焼きおにぎりで凌ぐほどに米が好きである。なにせ旨いし。 米は現代日本の食文化の中心に立ち続ける驚異の食材である。こんな山の多い、耕作可能面積に乏しい国が誇る数少ない高自給率98%(2022年農水省調べ)食材であり、その存在感から海外より持ち込まれたあらゆる食材は1度、白米のおかずになるかどうかが厳しく審査される。この審査はブラックカードの審査より厳しく、この審査を突破できず涙なが

          #23 米との戦い

          #22 おじさん暇する

          ここ最近、どうにも時間が余ると思っていたら、あまりしっかりと料理をしていないのだと気づいた。 というのも、おじさんは「ダイエット食は意外と金がかかる」と思ったのだ。独身男性最盛期にはこんなに野菜を食べることなどなかった。3大栄養素が満たされていれば満足していた。肉、米、粉物、パスタ、うどん・そば。これらは意外に安上がりで、食費を計算しなくても家計を圧迫することはなかった(おじさんは濃い味が苦手なので外食の習慣がない)。 ダイエットを開始して、野菜、乾物、こんにゃく等の加工

          #22 おじさん暇する

          #21 おじさんやや痩せる

          2月はやや痩せた。 体重  99.2→96.0→94.5→92.2kg 体脂肪 36.6.→34.6→34.3→33.8% 体重は3ヶ月合計で7.0kg痩せた。やったぜ。 2月は2kg減。この計算だと3月は3kg痩せることになる。12月にはどうなっているのだろうか。痩せ過ぎてこの世からなくなるんじゃないか。 北の大地にしては気の早い春である。轟々と微温い風が吹き荒れ、積もり積もった雪山を舐めるように緩慢に溶かしていく。溢れかえる雪解け水で道路は冠水しはじめ、雪の下に隠れ

          #21 おじさんやや痩せる

          #20 シンプルな体調不良

          おじさんはそこそこ体調不良である。熱はない。どこで生まれたか検討もつかぬ……、までには弱っていない。自室コンピュータの前に鎮座している。 なんだかわからんが胃腸の調子がすこぶる悪い。ダイエットを始める前には鯨飲馬食が災いして体調を崩すことはあったが、おじさんはたっぷり食事をしてよく寝れば軽い病気はすべて治ると思っているので問題はなかった(太った)。しかしダイエット食として納豆やヨーグルトや食物繊維を摂りまくっている今のおじさんになんの問題があるというのか。 「生物の本質は

          #20 シンプルな体調不良

          #19 おじさん引き続き油断する

          ジュースを買った。カルピスの桃味だった。最寄りのスーパーだからと油断したのがいけなかった。おじさんともあろう者が。前回に続いて油断している。最近、体重計に乗るのが怖くなってきた。ダイエット危機である。 おじさんは2022年12月1日よりダイエットを開始し、程よく心が折れながらもダイエットを続けてきた。夜食も食べたし、マクドも行った。往生際悪くコーラゼロを飲んだ。先日ケンタッキーを食べた。サイドはクリスピーチキン。不心得者のように衣を剥がすことはない。寒すぎて運動しないで寝た

          #19 おじさん引き続き油断する

          #18 おじさん油断する

          おじさんのダイエット生活も2.5ヶ月が過ぎた。 体重  99.2kg→93.3kg 5.9kg減 体脂肪 36.6%→34.2% 2.4%減 体重・体脂肪ともに順調に落ちているといえる。冬は痩せやすいというからそうなのだろう。炭水化物と脂質を減らしてタンパク質と野菜類を食べている。夜食もほとんど(そう、ほとんど)しない。まだちらほら雪も降るし、運動も毎日500kcalほど。 かなり模範的なスローダイエットだと思う。なにせ料理ができるのがいい。山ほどのきんぴらごぼうとキャ

          #18 おじさん油断する

          #17 おじさん煮込まれる

          おじさんはおじさん故に風呂が好きである。巷ではぬるめの温度で長時間浸かるのが健康に良いとされているが、おじさんはやはり42℃くらい熱い湯に肩まで浸かりたい。欲を言えば44℃だが、脳の血管が爆発して死にたくないので控える。これを「湯通し」という。 同時に長湯も好きである。ペットボトルの水を持ち込んでじっくり浸かるのはこの上ない贅沢で、ひどいときは本まで持ち込む。かつて京極夏彦を持ち込み、面白すぎて4時間出られなかった事がある。追い焚きがなかったので危ないところだった。京極夏彦

          #17 おじさん煮込まれる

          #16 おじさんストレス発散する

          鬱憤晴らしには古今東西多様な形態があるはずだが、おじさんにとって最も効果的なストレス解消法はおしゃべりである。おじさんは非常におしゃべりで、2~3時間なら相手が地蔵でもしゃべり倒すことができる。しかしながら当然それは無為であり、やはり相手が欲しくなる。友人たちも年々時間が取れなくなる中、数時間トークするさながら番組収録のような時間を作ることは難しい。無料だし。そう考えると、中年男性がキャバクラにはまる心理とはしゃべる相手のいない悲哀なのであろうか。 続いて有効な手段は料理で

          #16 おじさんストレス発散する

          #15 おじさんそんなに痩せてない

          直に月が変わって2023年も残り11ヶ月というところで、おじさんのダイエット生活2ヶ月目が終了しようとしている。今年も色々あったが、現状そんなに痩せてない。 体重  99.2→96.0→94.5kg 体脂肪 36.6.→34.6→34.3% 上記の数値は12月1日→12月28日→1月29日のものである。 最初の1ヶ月で3.2kg痩せているのに対し、次の1ヶ月では1.5kgしか痩せていない。痩せているだけマシなのだが、痩せ幅としては3kg→1.5kgなので、単純計算ではダイ

          #15 おじさんそんなに痩せてない

          #14 おじさん鍋をする

          おじさんは北の生まれなので、当然魚が好物である。 北の民は古くから、生まれてはイクラの産湯に浸かり、幼少期には海で泳ぎながら魚を丸呑みして成長、青年期ともなると河川でヒグマと戦いながら遡上してくる鮭を鉤爪で仕留めてきた。長い歴史の中で数多くの命が失われてきた。 そのおじさんもすっかり肉塊になり、法整備が進んだ影響で漁業権こそヒグマと現地自治体に譲ったものの、現在でも魚を捌いて食べるくらいには好きである。魚食の歴史が長い日本では数多くの伝統的な魚料理があり、肉料理に対してパワ

          #14 おじさん鍋をする

          #13 おじさんダイエットを学ぶ・GI値

          血糖値が上がると良くないらしい、という話だけは聞いている。しかし、どうして良くないのかはわからない。 おじさんは考える葦(太め)なので、我ながら惚れ惚れするスピードでインターネットの海に答えを求めた。どうにもこういうことらしい。 ・血糖値とは血中に含まれる糖分の値。基本的に食後に上がり、ゆっくりと下がる。 ・血糖値が高い状態が長いと、心臓病や糖尿病になりやすくなるので良い状態ではない。 ・血糖値が急上昇すると血管が傷むし、膵臓がインスリンを分泌して血糖値を下げるが、インス

          #13 おじさんダイエットを学ぶ・GI値

          #12 おじさんダレる

          年始をグダグダ過ごしたおじさんのダイエットは停滞している。モチを焼いているのだから当然のことである(現在95.5kg。ほぼ変わりなし)。 年末年始はそこまで降雪することもなく、家の中でゆったり運動したり三国志11PK(PS2である。おじさんゆえ)を今更やったりしていたら、全てのやる気を吸い取られて運動をサボってしまったりピザを焼いたりしていた。 ある朝、おじさんが不安な夢からふと覚めてみると、ベッドの中で自分の姿が一つの、とてつもない大きな肉塊に変わってしまっているのに気

          #12 おじさんダレる