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レベル 1/72 アラド Ar234 C-2 `BLITZ` with Fi103(V-1)

オールドキットを凸モールドそのままに素組みで楽しむ。

 おそらく世界初の巡航ミサイルといえば、WW2時のドイツのV-1ロケット(正式名称:Fieseler Fi-103)でしょう

 無人で長距離飛行し敵国奥地を攻撃する。近代では当たり前の戦術のこの発想は実際にドイツにより英国に向けて行われましたが、ネックは誘導できないこと発射施設が固定なので敵の最大の攻撃目標となってしまった事。それじゃあ飛んでる航空機から発射したらどうよ⁉︎となったのがこの計画のようです。これを積む飛行機も敵機に捕捉されないように高速である必要があり当時最新鋭のジェット爆撃機Ar234が候補に上がりました。それでも離昇時は重くて飛び上がれず4発のジェットエンジンに加えて投下式の離陸補助用ロケットブースター2基まで装着するなど大変な計画となったそうです。

およそ80年前になんとも奇抜なこの姿

 これもレベルの大変古い模型で、各所の甘いディテール・パーツの合いの悪さ・全面の凸モールド・瓶の底のような分厚いキャノピーパーツなど昨今のキットで慣れた人にはとても理解できないような代物ですが……時にはこういう模型をほぼ改造無しで作るのに無上の悦びを覚えるんですよ。改造しようにもただ組み上げるのに労力を使い果たしてしまいます(苦笑)
凸モールドを消さずに作るのもまたけっこう難しいもんです。

40年くらい前に購入して積んでた古いキット
ドイツレベルの製品です。
実機の勇姿
翼下の黄色いまぁるいのが離陸補助用のロケットブースター
離陸後切り離されてパラシュートで降下し再使用される。

 塗装はラッカーとアクリルの併用&エアブラシと手描きの併用です。
特徴ある蛇行迷彩はドイツ空軍の洋上迷彩。私のアドリブ!どうせ実現しなかった計画ですから☺️
 飛行中の画像は脚柱と離陸補助用ロケットを接着する前に撮影しています。

 V-1を発射するためにパルスジェットエンジンに点火したら直後の垂直尾翼が破損しそう⁉︎と作っていて気になりました。なのでちょっと調べてみたら……
なんと‼︎発射時は搭載装置がパンタグラフのように上方にせり上がって尾翼よりも高い位置にV-1が移動するそうです。
おそるべしドイツのマッドサイエンテスト達。

背中にV-1ロケットを背負いなんともクレージーな姿
でも好き😚

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