絶望の中で希望の光を讃え崇める聖歌から、希望を与えるゴスペルへ:『天使にラブ・ソングを…』ひとくち解説

こんにちは。今日もお疲れ様です。

今日は『天使にラブ・ソングを…』について。

前に2の方を先にご紹介したんですが、今日は一作目をお話していきます。

『天使にラブ・ソングを…』の本当にざっくりしたあらすじ

主人公デロリスは売れないシンガーとしてクラブで歌う日々を送っていましたが、ある日ギャングの殺人現場を見てしまってから一転追われる身となってしまいます。

匿われた先が修道院。
厳しい戒律に辟易しながらも、ある日修道院の聖歌隊の指揮をすることになり、彼女はその才能を発揮しはじめます。

その第一弾ともいえるのが"Hail Holy Queen"という曲です。

"Hail Holy Queen"の原曲

この曲は原曲がありまして、
"Salve Regina"という17世紀に作られた聖歌がそれにあたるそうです。

聞いてみましたが、あまりメロディは似ておらず、
いかにも聖歌だな、という感じの曲でした(浅い感想)
教会で聞いたら心洗われるだろうなぁ〜と思うような、とても綺麗で荘厳な曲です。

"Salve Regina"とは

題名の"Salve Regina"とはラテン語で、
"Salve"は祈りの呼びかけの詞、
"Regina"は女王を意味し、カトリック教ではこの女王というのは聖母マリアを指すとのこと。

祈りの呼びかけの詞というのが難しい表現ですよね😅
「やぁ!」とか「万歳」などに訳される喜びの感嘆詞だそうです。

日本語に訳すのであれば、「ああ喜びよ、マリア様!」みたいなニュアンスでしょうか。

歌詞全体をみてみると、
絶望に嘆き悲しみながら、いつか手を差し伸べてくれる希望の光として聖母マリアを讃え崇める、という内容になっています。

この聖歌を英語訳に編曲された楽曲があり、それをさらにゴスペル調にアレンジしたのが作中の"Hail Holy Queen"という曲になります。

元ネタを知ってから観ると違った楽しみ方も!

修道院の崖っぷち経営、あるいはデロリスの「絶望的な」修道院生活に希望が見えてくる暗示なのか、
内容を知ってから改めてみるとまた違った楽しみ方ができそうです。
Disney +で観ることができるので、良かったら観てみてくださいね!


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