新年初鑑賞の映画はアマプラで『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』

あけましておめでとうございます。
鴨井奨平です。

新年初鑑賞の映画は『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』となりました。妻の実家で義父母と一緒に観ました。
私も妻も、義父母もずっとマリオのゲームで遊んできたので(なんなら、妻の実家にはマリオの最新作ゲームがあります)、この映画は楽しみにしておりました。なんやかんや忙しくて劇場で観ること能わずで、ようやっとこの映画を観ることができた、という次第です。
さて、『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』に対する私の感想ですが、正直に申し上げると私の好みではありませんでした。楽しめたのですが、「これ、世界で大絶賛されるほどかな……」といった思いを抱いてしまいました。

まずこの映画、サクサクと物語が進み過ぎた印象です。いや、昨今においてはテンポが速いに越したことはないのですが、マリオの「飲み込み」が異常に早いというか、「未知の異世界に迷い込んだ感」があまり感じられなかったんですよね。マリオはすんなりその世界に適応してしまうし。マリオはイタリア系移民で、その「飲み込みの早さ」は「イタリア人のメンタリティ(?)によるものだ」と言われたらそういう感じもしないではないですが、ちょっと腑に落ちなかったです。
またこれに関連して、物語全体の展開スピードがきわめて速いにも関わらず、映画冒頭におけるマリオのバックグラウンドを描いた一連のシークエンスが長過ぎた、と思いました。「イタリア系移民としてのマリオ」をあえてここで丁寧に描く意図は理解できるのですが、それによって冒頭だけテンポが悪いというアンバランスな構成になってしまっていると思います。

そして、『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』においてはルイージがあまり魅力的なキャラクターではないですよね。見せ場がない。ルイージは作中ほとんど「捕まっているだけ」で。ラストに少しだけ活躍しますけど、これも「お情け」みたいなものだし……。
これだとルイージの役割って、マリオがクッパに立ち向かっていくためのモチベーションでしかないんですよね。そこが残念というか、すごく引っかかりました。「スーパーマリオブラザーズ」とタイトルに冠せられているにも関わらず、活躍していたのはほとんどマリオだけ。ルイージを囚われの身にした意図もわかるのですが、もう少しやりようはあったと思います。タイトルと乖離していて、なんだかもったいない気がしました。

楽しめる映画ではあると思うんですが、これ以外にも総じて『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』は私の好みの作品ではありませんでした。
しかし今年もたくさん映画を観ていきたいです。
今年も宜しくお願い致します。

今回はこのへんで筆を擱きます。

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