『かぞく』を観ました。

こんにちは。
鴨井奨平です。

映画『かぞく』を観ました。
「何か良さそうな映画はないかな〜」とアマプラを渉猟していたらこの映画を見つけまして。
私は吉沢亮さんのファンなので、『かぞく』はかねてから観たいと思っていました(吉沢亮さんって本当にカッコいいですよね)。

なんかこの映画、いろんな映画レビューサイトでは評価が低いですが、私は素晴らしい映画だと思いました。
映画『かぞく』は美しいショットの連続です。
ファーストショットからもう美しい。その次もその次もその次も……、と美しいショットがいくつもいくつも連なっている。これは技術的な話だけじゃなく、撮影場所の環境(天気など)も作り手は細かく計算した上で撮影されていると思います。よくまぁここまで「美しいショットを撮ること」に対して力を注ぐことができたな、と感心してしまいました。

そして俳優の演技も良いですね。
それぞれの俳優にはほとんど台詞が無いのですけど、それでも芝居を通して、そのシーンの状況やキャラクターの感情がしっかり伝わってきます。こんなにも台詞が無いのにも関わらず映画の内容がすんなり入ってくる。また、そういった演出によって、この映画にいくつも散りばめられている「美しいショット」が映えるようになっている。

映画『かぞく』は、スタッフも俳優も、かなり高度な技能を要した作品だと思います。この映画の作品時間は83分なのですが、ショットと芝居に引き込まれて集中して観たいたら、あっという間に映画が終わっていました。
日本の商業映画でこんな作品は最近少なくなっているから、(ポジティブに)かなりビックリしました。「映像芸術」と言える作品だと思います。

一方で、映画サイトで低く評価されている理由もなんとなく察せられました。
台詞やプロットに頼らずに、「ショットの美しさ」で観客に訴えかけるタイプの映画が好みでない人にはあまり楽しくないのかもしれません(これは好みの問題ですが)。
私はかなりの良作だと思いましたけどね(吉沢亮さんはカッコよかったし)。

今回はこのへんで筆を擱きます。

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