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[論文]Twitter (X) use predicts substantial changes in well-being, polarization, sense of belonging, and outrage.


書誌情報

Oldemburgo de Mello, V., Cheung, F. & Inzlicht, M. Twitter (X) use predicts substantial changes in well-being, polarization, sense of belonging, and outrage. Commun Psychol 2, 15 (2024). https://doi.org/10.1038/s44271-024-00062-z

要約

Twitterの使用はwell-bingを下げる一方で、政治的分極化・怒り・帰属意識を高める。使用方法によっても、その効果は異なり、受動的な使用はwell-bingの低さと、社会的使用は帰属意識の高さと、情報探索的使用は怒りと関連していた。

ポイント


・用途目的別の分析は珍しい:既存研究ではmotivated reasoningやaccuracy reasonigなどの分け方はあったが、social use や information seekingなどの区分にしていたのが斬新だった

・被験者間効果と被験者内効果を分けるために30分ごとに質問
←心理学の実験手法らしくて勉強になった

・多くのユーザーは受け身の使用だった

・belongingnessの測り方は政党の暖かさをリッカート尺度で聞くことで測れるらしい

・娯楽目的での使用が政治的分断を高めていた
←分断を娯楽として認識している?分断を認識したときTwitterを見に行くから?

・ただ個人差もかなり大きいとのこと

疑問

・アメリカ以外でも同じようなリッカート尺度で政党評価の指標をしているのか

・何を娯楽としてとらえているかは今回自己申告だったが、そこも
調査できると、面白半分で分断を煽るひと、対抗勢力を茶化す人、政治的活動としてTwitterを見る人などより細かなモチベーションごとの機微が見られる気がする



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