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ショートストーリー~危険だよ!~

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「これはやりたくないよ、リリー。」

ザリが怖がって言うと、リリーはザリの肩をぽんぽんと優しく叩いて言います。

「心配しなくて大丈夫、ザリ。」

「怖いの!これは危険すぎるから!」

ザリは厳しい顔で言うと、リリーに向かって文句を言うように話します。

「何かがうまくいかないかもしれないもん!」

「大丈夫だって。」

リリーが安心させるように言うと、ザリは心配そうに聞きます。

「でもなんでそれがわかるの?」

「だって、たくさんの人達がこれを毎日するでしょ。」

リリーは周りの人達を見て言うと、ザリの頭をなでて言います。

「心配する必要はないよ、ザリ。」

「私は一緒にここにいるからね。」

リリーが安心させると、ザリはありがたそうに言います。

「ありがとう、リリー。あなたはすごくいい友達だよ。」

「よし。」

ザリが決心を固めます。

「私はもう準備ができた。」

「ねえ、君たちはそのジェットコースターに乗りたいの?乗りたくないの?」

男性がリリーたちに話しかけます。

「たくさんの人達が君たちの後ろで待っているよ!」

「これはこの国で一番高くて古いジェットコースターだよ。」

男性の言葉を聞いて、リリーが顔をこわばらせて言います。

「待って…一番高くて古いんですか?」

「よしっ、私はジェットコースターに乗ろうかな!」

ザリは決めると、リリーのことを話します。

「私の友達のリリーは私と一緒に来ます!」

「リリー?どこに行くの?」

ザリが遠ざかるリリーを呼び止めて聞くと、リリーは申し訳なさそうに言います。

「ごめん、ザリ!私はこのジェットコースターに乗れない!」

そして今日一番の大声で、全力で言います。

「危険すぎるから!」

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