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ショートストーリー~ピザナイト~

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「ジュニア!晩御飯は何がいい?」

ある夜5時ごろにエディが聞くと、ジュニアは嬉しそうに言います。

「僕はピザが欲しい。八歳だからいつもピザが欲しいんだよ。」

「いいね!さっそくピザを作ろう!」

エディがそう言ってキッチンに向かって歩くと、ジュニアが提案します。

「それか僕たちは電話をかけてピザを注文すればいいんじゃない!」

「一枚のピザを作るほうがもっと楽しいよ!」

エディが説得すると、ジュニアは残念そうに聞きます。

「お父さんにとって楽しいの?」

「僕たちにとって楽しいよ!父親と息子にとってね!」

エディが笑顔でいうと、ジュニアはピザを注文することを諦めます。

「僕はお父さんに幸せになって欲しいから、いいよ。」

「よし!小麦粉と水と塩をとってきてくれる?」

エディが頼むと、ジュニアはあまり元気がなさそうに言います。

「わかった…」

「そしてそれを全部一緒に入れて…」

エディが言うと、彼らは小麦粉、水、そして塩を一緒に入れます。

「これは大変だよ、僕はお腹が空いてきた。」

ジュニアが大変そうに言うと、エディは我慢しながら言います。

「これから僕たちは待たなければいけないんだ。」

「僕たちは待たなければいけないの?!」

ジュニアが嫌そうに叫ぶと、エディはなだめるように説得します。

「生地はまだ準備できてないから。」

「いつ準備ができるの?」

ジュニアが聞くと、エディは時計を見て言います。

「…二時間後だよ。」

ジュニアが見ると、エディはしばらく悩んでから言います。

「やっぱり、ピザを注文しよう。」

「やっぱり、いいお父さんだね。」


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