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知らない世界の幕開け

あの門を潜り夢の異世界へ
突入したバズライト予備軍

「これからフランスへ行く」
真夜中に連絡が来てから
3ヶ月が経った…

試験に落ちたならすぐに
パスポートは返され帰還するはず

日本のWi-Fiが使えず
入隊試験を受け受かっていたら
即座に携帯やクレカ等
全てを没収され訓練に入っている
はず…

はず…


もうここまできたら
「生きてさえいてくれたら良い」
と言う思考回路にしかならない

「知らない世界」というのは
人の創造を乏しくさせ要らぬ
想像を掻き立てる

私の中のフランス それは
パリコレが行われている
華やかな街並み
最先端のおしゃれな人々街並みに
歴史が行き交う通り

テレビには鼻のツンとした綺麗な女性が行きかう別世界の光景

でも、彼の口からついて出る言葉にはそれらが皆無だった

カチカチの固いブレッドにヨーグルトとパサパサの肉とポテト
ドン・キホーテも
100均もそこら中にある訳もなく

コンビニでおでんや肉まんを
24時間食べるような世界ではない

試験会場の門の向こうには 
刑務所に入る囚人さながらの
身体測定 髪を剃り 体力測定 
語学の試験等

私物の全ての没収 Wi-Fiの使えない携帯は意味をなさない
フランス語が行き交う空気に
ゾクゾクとさえしたようだ

簡単な書類にサインをして
新しいニックネームwを貰い
どこかの場所にすぐ様移動した

さあ 
終わりのない教育訓練の始まりだ!

歴史に古いフランスの部隊
伝統的な制服も白、赤、緑、
日本の軍服のソレとは違う


人を守るために戦い
己を守るために戦う
彼は 
まだ何と戦うのかさえ
分からないまま
異国の軍服に袖を通していた




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