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都立南平高校 防災講話-レジリエントな社会に向けて-|日野市|

今日, 東京都立南平高等学校にて, 1,2年生の約640名を対象に, 防災講話を実施した.
実は, 私が南平高校に訪れるのは今回が4度目である. 私が学生の時には, 教科「奉仕」の授業で避難所運営ゲームを活用した授業を先生方と協働して実施した.

2014.12.16 教科「奉仕」の授業の様子

今日の防災講話では, 主に私の被災体験, テレビやニュース等ではあまり報道されていない内陸部の避難所の様子等の話を通して, 私が自分の目で見た東日本大震災の様子を伝えた.

津波による被害の大きさが大々的に報道される東日本大震災だが, あまり報道の取材対象とならない内陸部でも大きな被害があった.

南平高校がある日野市は, 東京都の真ん中, 内陸部にあるため津波防災を伝えるよりも, 内陸部での防災を伝える方が現実的であり, 実際に使える知識になりやすい. さらに, 私が被災したのは18歳. まさに高校生の時である. ここに今回私が防災を話す最大の意味があっただろう.

私が特に重要視している災害発生中の避難行動についても震災の教訓として話したのだが, 今回いただいた時間が避難訓練後の時間だったということもあり, その訓練の意義の理解にもつながったと推測できる.

さらに今回, 新たに国土強靭化(ナショナル・レジリエンス)が目指すレジリエントなまちづくりの視点についての話も盛り込んだ. 自ら撮影・編集した動画を使用しながら話したが, 簡単に理解できる話ではないため, どれほど伝わったのかは分からない. 

今の高校一年生は, 東日本大震災時には, 小学校二年生. ただでさえ, 震災の記憶が薄い. 私とは違い, 震災を身近に感じないのは当たり前のことである.

しかし, だからこそ少し難しい話を通して生徒たちに災害への強さとは何かを考えてもらい, 近い未来のことを構想してもらうこともこれからは必要だと私は考える.

いつ行っても南平生の真剣なまなざし, 真面目な姿勢が素晴らしい. 私の出身校でもなんでもないが, 南平高校がさらに好きになった.

http://www.minamidaira-h.metro.tokyo.jp/site/zen/page_0000000_00035.html

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