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【国連英検特A級 #10】二次対策編① 〜本番まであと2週間、大慌てで準備する〜

 こんにちは。今回から二次対策の記事を2回に分けてお届けします。今日は面接までの準備について、次回は面接当日と結果・振り返りについてお話ししたいと思います。

 今回残された対策期間は一次合格発表から試験本番までの2週間のみ。ネイティブレッスンに頼りながら、大急ぎで準備を迫られることに。。。と、こんな状況なのでとても参考にはならないかもしれませんが、「限られた期間でレッスンを受けながら、どうにかこうにか準備して本番に臨んだ」ある受験者の話としてお読み頂ければ幸いです😅本日もよろしくお願いいたします。

一次合格は諦めつつも模擬レッスンを予約する

 前回記事の通り、自己採点の結果から一次合格は完全に諦めていたものの「今のうちに模擬でもいいから二次面接を体験しておこう」と思い立ち、英作文添削でもお世話になったテソーラスハウスに試験直前の週末に二回レッスンの予約を入れました。ここで不思議なのは、二次面接を受けるつもりがないのになぜかそのスケジュールに合わせて予約を入れるという心理です(笑)。ですが、今にして思えばこれはラッキーでした。

前回記事はこちら

初回レッスン

 そして迎えたレッスン初日。講師は英作文添削も担当してくれた先生。まずはお互いの自己紹介からスタート。なんでも国際情勢でその中でも東アジアの研究をされてたとのことで、元々英作文の添削コメントからもその片鱗をうかがわせていましたが日本や周辺国に対する知識や造詣の深さに改めてびっくり😳

鍵を握るのは面接シート

 事前にニュースをチェックしておくよう連絡を受けてはいたものの、一次合格通知に同封されていた二次試験の面接シートの下書きも念の為持参しました。最初にその内容を見せたところ「じゃ、シートのチェックをしよう!」ということに。

 当初は自己紹介で使う程度のもので記入内容についてあまり深く考えていなかったこの面接シート。ですが、先生によるとこの面接シートの書き方次第で当日試験の流れが決まるので戦略的に書くべき!とのこと😯

 ということで、まずはその内容を徹底的に見てもらいました。これは全く想定外で独学ではまず気づかなかったと思うのでチェックしてもらえたのは有り難かったです。

面接シートの項目別アドバイス&私が記入した内容

 以下は項目別にもらったアドバイスと実際に私が記入した内容です(注:一部割愛)。

「家族構成」と「居住地」
シンプルに事実を書けばOK➡︎その通りに記入

「職業」
具体的に記入。もし外資系なら本社のある国、普段仕事での関わりが多い人々の国籍も記載する➡︎外資系で仕事をしているのでアドバイスに従ってそのまま記入

「特技」
何か秀でたものがなくても「得意と思ったもの」なら必ず書く。空欄にしない。➡︎コロナ禍で体調不良になったことがきっかけでアロマテラピー検定1級を取得したことや最新のITツール・ガジェットが好きでオンライン会議に慣れるのが人より早かったかもと先生に話したら「それだ!」と言われたのでそのまま書く(笑)

「教育」
学校で専攻したものを書く➡︎英米文学、中でもアメリカ演劇をメインで勉強したことを書く

「趣味・興味を持っていること」
趣味はそのまま書く。興味があるものは、国連や国際情勢に関することを書くと面接でトピックになりやすいので良い➡︎「趣味」は「旅行」、関心事は「SDGs」と「サプライチェーン問題」を記入し、面接で話題になることを狙う

「好きな作家・愛読書」、「尊敬する人物」
そのまま書けばOK➡︎「作家」は学生時代に愛読していた「司馬遼太郎」(歴史がらみでの質問が出ることも想定)を、「尊敬する人物」は「両親」を記入

「海外経験」
駐在や留学、帰国子女経験がなくても必ず書く!(と、当初何もその手の経験がないため空欄にしていたら一喝される笑)➡︎短期語学プログラムと旅行を兼ねて20年ほど前に訪れたアイルランドと、出張で比較的長期間滞在した国を記入

「訪れたい国」
そのまま記入すればOK➡︎インドを記入(これは単にアーユルヴェーダに興味があるから。但し、先生からは「ちゃんとアーユルヴェーダの発音は調べてマスターしておくように」とごもっともなアドバイスも頂く笑)

 基本「海外経験」や「海外の人たちと仕事をした、接点がある」と言った内容をなるべくシートに盛り込んで面接官の関心を引くように誘導するのがポイントのようです。

 その一方で、試験では全くシートの内容には触れず、すぐ本題に入る面接官もいるそうです。この辺りの準備は「備えあれば憂いなし」と言ったところでしょうか😅

そして模擬レッスンで撃沈orz

 面接シートのチェックが終わったらいよいよ実際に先生が面接官役になって模擬レッスン開始。もう初っ端から鋭い質問のオンパレードでその都度答えに詰まる、しどろもどろになるとボロボロでした。。

 さらに、表現や発音で間違っていた点や改善すべき点も指摘を受けてさらに凹みました😞ですが、この時に色々ダメ出ししてもらって現場に気づいたおかげでこの後の最後の2週間は普段ではあり得ないくらい自分を追い込むことができたのはないかとも思います。

 最後に先生から次回までにやっておくべきタスクや調べておくべきトピックを教えてもらい、わずか50分とは思えないほど内容の濃いレッスンの初回が終了。どっと疲れが出てしまって、レッスン後に予定していた買い物はせず真っ直ぐ自宅に直行してしまう程でした😅

2回目のレッスンまではひたすらリサーチ

 そして次のレッスンまでの1週間は、面接シートの書き直しに加えて、先生のアドバイスに従ってトピックのリサーチを徹底しました。その時のタスクや調べた主なトピックは以下の通りです。

先生から与えられたタスク

🔵SDGsの17個のゴールのうち最も関心が高いものを2〜3個選んで調べておく
🔵UN Newsを毎日必ずチェック
🔵Foreign Policyのメルマガ(無料・先生おすすめ)を毎日チェック
🔵次回レッスンで今最も関心度の高い国際情勢のニュースについて模擬面接をするのでそれらのニュースをチェック

実際に調べた主なトピック

🟡SDGsの中から、自分が特に関心がある3つの目標
🟡日本の防衛、安全保障政策
🟡ウクライナ侵攻と国連の動き
🟡食料安全保障問題
🟡サプライチェーン問題
🟡国連安保理の改革や問題点(特に日本の立場やロシアや中国の姿勢)
🟡中国の海洋進出と台湾問題
🟡半導体を巡る経済安全保障問題(これはノーマークだったので調べておくよう先生からアドバイス有り)
🟡エネルギー問題(価格高騰、日本のエネルギー政策)
🟡難民問題(ロヒンギャ、アフガン、シリア、ティグレー紛争、ハイチなどの基礎知識)

ぐちゃぐちゃですが😅、実際にGoodNotes5でまとめたメモの一部

リサーチで活用したコンテンツ

 二次対策では一次のリーディングや国連知識・英作文の勉強で活用したものとほぼ同じコンテンツを活用しましたが、それ加えて日本のメディアも活用しました。

 特にその中で良かったと思ったのはYoutubeテレ東BIZチャンネルの「ワールドポリティクス」です。この番組は、特に豊島キャスターによるウクライナ取材が秀逸で、地上波や新聞などではあまり報じられない背景などを丁寧に解説していて大変参考になりました。

二回目にして最後のレッスン

 この時点で試験本番まであと1週間。最後の総仕上げです。まずは書き直した面接シートを再確認&質疑応答でウォームアップ。

 そして本題のディスカッションでは、冒頭先生から「この1週間で何か気になったニュースやトピックは?」と変化球の質問が(汗)恐らくこれは実際の試験でも面接官がどんな質問をしてくるのかわからないので、想定外のことを聞かれてもすぐ対応できるようにするための練習なのかなと思いました。よく考えられたレッスンです😅

 ちょうどその頃、「日本の食料安全保障が中国や新興国の影響で危機に晒されている」という特集がNHKスペシャルで放送されてたまたま視聴したのでその話に触れ、そこから「日本は食料調達や自給率改善のために何ができる?」といったディスカッションを展開。

 他にも日本の防衛、憲法について、NATOの動き、ロシアの戦争犯罪や国際司法裁判所の役割、事前に選んで準備したSDGのトピック等々で質疑応答の練習(いずれも実際は終始答えに詰まってしまって、教えられっぱなしでしたが苦笑)を行い、最後に恒例の(?)表現&発音のダメ出しをしてもらって50分のレッスンがあっという間に終了。

 最後に先生からは「あとは当日楽しんで!」と激励を受けてスクールを後にしました。恐らく先生も私の合格は相当厳しいと思われていたのではないかと思います😅ですが、この言葉を頂いたおかげで、逆に開き直ることができたというのも事実です。充実したレッスン内容含め先生の厳しくも温かい指導には今でも本当に感謝しています。

直前まで最後の追い込み

 面接までの最後の1週間は、それまでノートにまとめてきた内容がさらにぐちゃぐちゃになってきたので(笑)面接当日に素早く見直しができるよう再整理しました。そしていよいよ面接当日の朝を迎えますが、ここから先は次回の記事でお伝えしたいと思います。

 本日も最後までお読み頂きありがとうございました。

【参考】国連英検特A級シリーズ:下記マガジンに全11回分の記事をまとめています

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