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【植田一三(イッチー)氏】英検1級合格後のアウトプット強化に役立った著作3選

 こんにちは。先月外資系でビジネス英会話で苦戦していた頃に役に立った本をご紹介したところ大変嬉しいことに私の投稿では過去最多の「ビュー」&「スキ」を頂きました。ご覧いただきました皆様、本当にありがとうございます🙇‍♀️

 そこで本日も同様にこれまでの学習を振り返って役に立った本として、英語難関資格対策でお馴染みのイッチーこと植田一三先生の著作3冊をご紹介したいと思います。

 これらの本は英検1級に合格した後にアウトプット力(スピーキング・ライティング)が伸び悩んでいる時に出会い、その後のステップアップに繋がったものになります。

 まず本題に入る前に2点お断りがあります。まず植田先生の本については巷のレビューで「読みにくい」、「使いにくい」という投稿をよく見かけます。これについては、私も、、はい認めます(笑)。ですが、それを差し引いても内容の質と量が充実していたので多少は目をつむって😅使ってきました。

 2点目はこの植田先生ですが毎年新刊や改訂版を凄まじいペースで出版されます。すなわち私がこうして紹介している間にも新刊が出ている可能性が十分あります(笑)。そのため植田先生の書籍にご興味がある場合は、まず新刊や改訂版の有無の確認されることをお勧めいたします。

 では前置きが長くなってしまいましたが早速振り返ってみたいと思います。


①発信型英語10000語レベルスーパーボキャブラリービルディング

 この本はかなり前にGoogle日本元支社長を務めた村上憲郎氏が自著の中で紹介して有名になり、ご存知の方も多いと思います。私もちょうど2010年前後に時事英語のリーディングクラスを受けていた頃にクラスメイトの方が勧めてくれてこの本に出会いました。

 当時は英検1級に合格して数年が過ぎ、いわゆるニュースや時事のボキャブラリーは増えてはいたものの、なかなかアウトプット力や他の分野の語彙が伸びず悩んでいました(今振り返ってみますと、当時はインプットありきでアウトプットの学習をあまりしてこなかったのも原因の一つです)。

 検定対策に主眼を置いてはいるものの、本の中では時事、自然科学、文化などあらゆるジャンルの語彙がカバーされています。この単語帳のおかげでニュースで出てくる単語だけではなく日常会話のような世間話でも出てくるような表現も覚えることができました。

 結果として単調になりがちだった表現の幅が増え、当時オフィスでちょっとした世間話や雑談を外国人の同僚や上司と前よりもスムーズに進められるようになったり、またCNNなどの海外ニュースの理解度もさらに高まったと実感しました。

 付属CDもナチュラルスピードの音声で(これもちょっと使いにくいんですが笑)、自然な発音やイントネーションを確認するのに役立ちました。また通勤の時にも繰り返し聞くようにしてました。

 以上が実際に使用した私の体験談にはなるんですが、近年ではさらに10000語ならぬ16000語のボキャブラリー本が出版されています。

 私はまだ手にとったことはないので比較はできないんですが、こちらの方が語数が多く音声もCDではなくダウンロードで便利かと思うので、もしこれから植田先生の本で何かボキャビルを、と言うことであればこちらの本の方が良いかもしれません。

②発信型英語類語使い分けマップ

 こちらもボキャビルの部類にはなりますが、類語をカテゴリー別にまとめてどのように使い分けるのかを解説した本になります。どういったシチュエーションで使うのか、適切なコロケーションなどが表やマッピングを用いて詳細にまとめられています(ですが「文字でぎっしり」でやはり少々読みにくいという難点も😅)。

 「それなら類語やシソーラスの辞書を見ればいいじゃないか」という意見もあるかもしれません。ですが、日本語でここまで類語を細かく解説してくれる本はそうそうないかと思います。そのため日本語の解説を読むだけでも十分価値がある本だと感じます。

 この本との出会いですが、実は出版される直前にご本人のスクールで工業英検対策講座を受講し、その時の指導がもう目から鱗で、受講してからしばらくして「先生の新刊が出た!」ということで購入したのがきっかけです。

 植田先生は一般に英検1級をはじめとする難関資格の指導者のイメージは強いものの、私個人としてはこの先生の真骨頂は類語やコロケーション、ニュアンスなどの解説にあると思っています。

 実際に授業を受けて今でも覚えているのが、「consult」という単語で、「consult someone」と「consult with someone」のように前置詞がつくかつかないかの違いについての解説で、前者が「目上の人やプロフェッショナルに相談するイメージ」で後者が「社内の同僚や仲間に相談するイメージ」のように説明し、こういう語感を養うために必ず英英辞書でチェックすることが重要と話されていました。

 冒頭のボキャビル本もそうですが、単に単語やフレーズの知識が豊富なだけではなく、その使い方や運用の仕方の解説も秀逸で、それは本でも授業でも共通していました。

 ちなみにこちらも念のため検索してみたところ、やはり新しい類語使い分け本が出版されていたので併せて紹介いたします。

 こちらも私はまだ購入はしていないんですが、目次サンプルを見る限り前回よりも単語数が増えて上級向けに作られている本かなという印象です。構成自体に変わりはなさそうなので、目次サンプルを見てご自身のレベルや好みに合わせて選択されると良いのではないかと思います。

③発信型英語スーパーレベルライティング

 この本は20年近く前に出版された本ですが、これもちょうど植田先生の工業英検講座を受けているときに購入しました。出版はかなり前になり、文中に出てくる試験情報は古いもののそれ以外のライティングの解説は今でも十分活用できるものだと思います。

 上述で先生は類語やコロケーションの解説が秀逸というお話をしたんですが、ライティングの解説も同様で、授業でも強調されていたのが「文の引き締め」です。「引き締め」というのは、いわゆる冗長な表現をすっきり簡潔にまとめるというもので本の中でもこの「引き締め」について触れています。

 また授業でも毎回事前に英作文課題を提出し、授業で一人一人講評をもらうんですが私も冗長になっている部分をいかに「引き締めるか」についてビシバシ指摘を受けました。本と合わせてその教えのおかげで前よりも自然な文章が書けるようになり、その後の国連英検特A級の英作文でもさほど苦になることがありませんでした。

 そして植田先生のスクールですが、これも今回検索してみたんですが私が通っていた頃から学校名が最近変わったようです。ですが、各コース内容は私が通っていた頃とさほど変わっていないのでご参考までにリンクを貼っておきます。(注:工業英検ですが、2020年に「技術英検」としてリニューアルされています)

 ちなみに先生ご自身はキャラ含めて全てにおいてぶっ飛んでましたが(笑)、個人的には関西ノリの明るいお兄さん的なキャラで嫌味もなく受けてて楽しかったです。

 今回は以上になります。本日も最後までお読み頂きありがとうございました。

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