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知らない間に「技術英検プロフェッショナル」ホルダーになっていてびっくりした話〜資格は移ろいゆくもの〜

2024.1.24Update: 記事執筆後に、技術英検のサイトが大幅にリニューアルされたようで本記事中のリンクが一部切れていました。それに伴い、記事の内容も更新させて頂きました。

 こんにちは。今日は10年ほど前に合格した工業英検1級を巡って今年春先に起きた出来事を紹介しながら、改めて「資格というものは常に移ろいゆくもの。合格までのプロセス、そしてその後どう勉強していきたいかが大事」と実感したお話をしたいと思います。

 これまでの一部記事で私がライティングにハマっていたことに触れているんですが、そのきっかけを与えてくれたのが工業英検です。(今回の記事では受験までの経緯やどんな勉強をしたかについては割愛し、今後内容がまとまり次第投稿できればと思います🙇‍♀️)

 それでは早速今日の本題に入りいたいと思います。

国連英検特A級に合格したので、エージェントに登録している資格情報を順次更新

 今年初めに国連英検特A級に合格し、経歴を登録しているエージェントに取得資格欄に国連英検を新たに追加したレジュメを送ることにしました。大抵はメールで送って更新連絡は完了したんですが、昔からお世話になっているある大手派遣会社にも登録しているのでそこでもマイページから自分で取得資格を更新することにしました。

「技術英検プロフェッショナル」って何だ?!👀

 早速その派遣会社のホームページにアクセスし、現在登録している資格の一覧を表示させて国連英検特A級の情報を反映しようとしたところ、「技術英検プロフェッショナル」なるものが取得資格として登録されています😳

 「なんだこれ?!」と不思議に思い、早速「技術英検プロフェッショナル」で検索してみました。すると、なんと工業英検が名称だけではなく主催団体含め大幅にリニューアルされていました😲「技術英検」として生まれ変わったのが2020年。恥ずかしながら全く知りませんでした。。

 以前の工業英検では検定事務局主催で「合格者の集い」のようなイベントや専任講師の方々による講習会もあり、合格当時はお世話にもなってもいたので寂しさも感じました。そしてここまでリニューアルするのであれば一報は入れて欲しかったなぁ😕とも。それか合格当時とリニューアル時で住所が違っていたので郵送だったら届いていなかったのかもしれませんが。。

 と感傷に浸りつつも、すぐに気を取り直して本題の「結局、技術英検プロフェッショナルって何だ!?」ということで調べ始めてみると、実施団体の案内には以下のような新旧資格の対照表が掲載されていました。

【新】              【旧】
 技術英検プロフェッショナル  ← 工業英検1級相当
 技術英検準プロフェッショナル ← 工業英検2級相当
 技術英検1級         ← 工業英検準2級相当
 技術英検2級         ← 工業英検3級相当
 技術英検3級         ← 工業英検4級相当

JSTC技術英語委員会ホームページより
2024.1.24Update: 上記方法はリニューアル前のサイトで確認した内容です。

 ここからは完全に自分勝手な推測なんですが(笑)、恐らく派遣会社で資格情報の登録ページやシステムを更新する際に「工業英検がリニューアルされるからサイトも変更しなきゃ。あ、1級は技術英検プロフェッショナル相当ってことだからそのまま置換すればいいや😋」ってなったのかなと(笑)

 ですが仮にそうだとしても技術英検プロフェッショナルなんて受けたこともなければ、そのままプロフィールとしてクライアントに提出されたら虚偽申告になってしまいます😨現に公式サイトでも「工業英検は工業英検のまま取得資格として記載」するようガイドラインが出ています。

旧「工業英検」合格者が保有資格は、「工業英検〇級」となります。

この場合「技術英検〇級」と表記することができませんので、履歴書、エントリーシート等に記載される場合ご注意ください。
合格証明書を発行する場合も「工業英検〇級」の表記になります。

JSTC技術英語委員会ホームページより
2024.1.24Update: 上記情報はリニューアル前のサイトで確認した内容です。


 大慌てで派遣会社の担当窓口にメールを送り、登録資格を元の「工業英検1級」に戻してもらえないか問い合わせました。

 先方からはすぐに連絡があり、結局「工業英検1級」は今や選択肢にはないので(笑)、「その他欄」に手入力する形で更新してもらうことになりました。派遣会社にはもう少し事前に注意を払って欲しかったなと思う一方で、このリニューアル自体も正直なところ相当わかりにくいので、そう変更したくなる気持ちもわからなくもないなとも思いました😅

「技術英検プロフェッショナル」って本当に「工業英検1級相当」なの?→なんか違うような気がする(笑・個人の感想)

 しばらくしてから改めて技術英検プロフェッショナルってどんな試験なんだろう🤔と調べてみました。

(2024.1.24Update: 協会サイトのリニューアルに伴い、初回Up時にご紹介した試験問題のリンクが切れてしまったため、該当リンクとそれに関連する説明箇所は全て削除させて頂きました。試験問題については下記のリンクからどうぞ。(現在はサイトから過去問は参照できず、メルカリショップやコンビニなどから購入する必要があるようです。)

 試験問題をみる限り(注:2024.1.24Update: 記事執筆時点は参照可能でしたが現在は参照できなくなっています)、10年前の受験当時と比較して感じた違いは以下2点です(注:ざっくり覚えている範囲での比較になります🙇‍♀️)。

・英→和翻訳がなくなっている
・2次面接がなくなった

 要約、和英翻訳、リライト(校正)などといったメインの問題はボリューム・難易度含めあまり変更はなさそうな印象です。しかし!合格基準と合格率がすごいことになってました😨

まず技術英検プロフェッショナルの合格基準から。

JSTC技術英語委員会ホームページより
2024.1.24Update: こちらのスクショはサイトリニューアル前のものです。

続いて合格者数&合格率も。

JSTC技術英語委員会ホームページより
2024.1.24Update: こちらのスクショはサイトリニューアル前のものです。

 さらに10年前の工業英検1級合格通知に同封されていた合格者数と合格率も見てみます。

第95回工業英検合格通知のお知らせより引用

 いやいや、合格点(基準)も合格率もとても「工業英検1級相当」ではないと思うんですが。。😅試験内容・構成が全く同じではないので単純比較はもちろんできませんが、数値だけを見れば「技術英検プロフェッショナルと準プロフェッショナルの中間ぐらい」かなと。ちなみに当時の工業英検1級の合格基準は記憶が正しければ70%ぐらいだったんじゃないかなと思います。

 おまけに、技術英検プロフェッショナルは「一問でも50%未満の得点であれば不合格」とあるのでより厳密に採点してプロ認定しようということなんですかね。何はともあれ今回気づいて訂正してもらって良かったです😅

そして技術英検プロフェッショナルに挑戦するのか?

 と、ここまでいろいろ書いてきましたが「せっかく取った資格が〜😭」(笑)とかそういうことは全くありません。工業英検1級という資格は残念ながら現在はなくなってしまったものの、合格するまで勉強して得た知識やスキルは今でも十分役立っていますし、それまで縁がほとんどなかったテクニカルライティングについても深く学ぶことができたのでリニューアルされても全く支障はありません(あったのは上述の派遣会社での資格情報の更新の時ぐらいです笑)。

 そして「私は気を取り直して技術英検プロフェッショナルを受験するのか?」ですが、答えは「今はノー」です(笑)。元々テクニカルライティングは好きなんですが、理由としては

・採点基準だけがかなり厳しそうで合格には相当の労力を費やす必要がありそう
・今はアウトプット学習やケンブリッジ英検の方が優先度がはるかに高い

 の2点になります。あと受験料も1万7000円というのは面接やリスニングがないことを考えるとちょっと高いですかね。。「とにかくテクニカルライティングでプロになる!」という方ではない限り、相当な出費ではないでしょうか😅まあ試験問題は自由記述の問題がほとんどなので人による採点作業が大変なのかもしれないですが。

 ですが、もちろん技術英検プロフェッショナルや技術英検を否定するものでは全くありません。むしろ技術英検プロフェッショナルや技術英検をまだ受けたことがない、テクニカルライティングに興味がある・勉強したいということであれば受験するのは大いにありだと思っています。

 私としては今後もし受けてみたくなったら受けるかもしれませんし、あるいはそのまま受けないかもしれません(苦笑)。ですが、何はともあれ「自分が受けたいと思った資格を勉強して受けたい時に受ければいい」で良いのかなと。。しばらくは自分の気持ちに素直に従っていこうかなと思います。

資格は常に変化していくもの

 今回のこの工業英検から技術英検のリニューアルはなかなか大胆でしたが(笑)、他にも過去に取得した資格を見ても名称や級の構成に変更はないものの試験内容が年々難化・変更している資格が結構あります

 自分にとっては英検1級やTOEICがその代表格で、プロフィールに一応記載はしているものの今受けたら合格またはスコア更新ができるか?と問われれば微妙なところです😅なので今後もそれに決して甘えず語学学習はずっと続けていきたいと思います。

 ちょっと今回はまとまりのない話に終始してしまいましたが、工業英検受験にまつわる思い出話やその合格後にアカデミックライティングやエッセイライティングとさらに勉強の幅を広げたエピソードもあるので今後落ち着いたタイミングで改めて展開できればと思います。

 本日も最後までお読み頂きありがとうございました。

【参考情報】

新旧どちらの制度でも「基本のき」となるのが「技術英語の3C」、すなわち「Correct(正確), Clear(明確), Concise(簡潔)」です。

技術英検公式サイトより
2024.1.24Update: リニューアル後のサイトにわかりやすい図があったので差し替えました。

 私の受験当時は、これを学ぶために以下の本が大変役立ちました。一般のライティングでも参考になるかと思います。

Amazonのアソシエイトとして、fionaは適格販売により収入を得ています。

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