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芸術とビジネスの調和

音楽や芝居で飯を食う=ビジネスとするにはそれ相応の覚悟がいると思う。
本気度、という話ではなく、ドライに利益を出すことを、芸術的な部分をなるべく譲らずに考えられるか、ということ。

先日、清澄白河へコントライブを見に行った。
レンタルスペースでのイベントだったので舞台は即席。同会場では何度か同じような公演が過去行われている。
3日間、全9公演(+トークイベント3公演)大団円を迎えた後、スタッフの方がSNSを通じて発信したコメントに、来場者の一部がざわついた。
要約すると「無断キャンセルが計90名もあって、営業妨害だった。無断キャンセルの多いマナーの悪いファンがいる役者だと評価が下がる」ということだ。
元の記事は削除されているが、調べれば魚拓も出てくる(魚拓とったやつに悪意を感じるな…)が、運営を叩きたいわけではないので控えたい(発信した方の体調も芳しくないようだし)
原文を読んだが、言いたいことはわからなくもないけど、とても直情的に述べているように感じた。攻撃的というか。
なぜこの文を書こうかと思ったのかと言うと、実は私が急遽体調を崩して行けなくなり、1公演キャンセルしている。キャンセルのメールを事前に送ったのだが、翌日になってunknownで戻ってきてしまっていたことに気がついた。アドレスを誤って一文字消してしまっていたらしい。割と朦朧としながら送ったので確認も怠っていた。つまり私も無断キャンセルの1人だ。これはとても申し訳ないと思う。だけど私の1公演分を除いても89人もいたの?と思うと、今後の運営の方のためにも(おせっかいではあるが)色々考えておきたかった。
素人が何言ってんだ、と思われるかもしれないが、私も素人ながら演者の端くれだ。過去自分のバンドの主催イベントでライブハウスを借りたこともあるし、写真をやっていた頃はジャンル複合のグループ展を主催したこともある。サービス業に長く従事しているし、何をするにもお金と労力が必要なことはとてもわかる。だからこそ、客と演者がどちらもわだかまりなく満足できるものが一つでも多くあってほしい。端くれながらにそう思うのだ。

これは、独り言程度の口でもあり、未来への余計なお世話でもある。

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