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猫の保護には金が要る!

 無事にTNRが終わった大人猫は順次敷地に返していき、空になったケージに思わず笑みがこぼれる。これで朝は、5時半に起きればいいのだ。


 だが、問題は続く。そう病気の仔猫達だ。最初は病院へ連れていき栄養を付けて暖かくしておけば簡単に解決すると思っていたのだが、病院で注射を打っても、お薬を必死にのませても、栄養豊富な餌をあげても熱が下がる気配がない。


来る日も来る日も、布製のキャリーバッグに3匹ほどを入れ、それを2つ右肩に下げまた左肩に下げ、要は胸の前に昭和の母よろしく、ベルトでバッテンをつくり病院へ通い詰めた。何せ、油断すると死にそうになるのだから、連れて行かざる負えない。ここまで来てしなせてたまるか!


 そうは言うものの、回復の兆しがはっきりせず治療代だけがどんどん湯水のように消えていく。さすがにしんどい。ケチな社長は会社の敷地の猫なのに補助してくれないっ!幸い、母も無類の猫好きだったから、応援してくれることに。そのうちに10匹のうちの半分は譲渡会に出せる見込みが出来た。
出せる子は1日でも可愛さが残るうちに譲渡会に参戦させたい。いざ、譲渡会へ参戦じゃ!

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