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生物あるある

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寄生虫のことをより知ってもらうために、高校生物について解説します。高校の定期試験対策・大学受験・大人の学び直しなど、たまには人のためになることをしようと思っています。
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記事一覧

体の中の通信手段

今回からは、「体内での情報伝達と調節」についてお話しします。これの分野では、体の調子を一…

遺伝子に関する話を最後に3つして終わります

ゲノムと染色体 遺伝子とDNAの違いは覚えているでしょうか?DNAは遺伝情報の書かれた紙(物質…

細胞の役割分担

私たちヒトの体は、約60兆個の細胞でできていると言われています。ちなみに、この60兆個の細胞…

アミノ酸数珠繋ぎ

遺伝子の発現によってタンパク質ができるという話を前回しましたが、そもそもタンパク質とは何…

転写と翻訳

生物の解説を始めた時に、生物の最小単位は細胞であり、タンパク質を作ることが主な役割である…

分裂と時間

細胞内にあるDNAはヒストンというタンパク質に巻きついており、それが折り重なるようにして核…

細胞にとって大事なこと

中学の理科でも学習することですが、細胞は分裂して増えます。ただ、細胞はいつでも分裂できるわけではなく、ちゃんと準備をしなければなりません。まず、細胞の一生についてお話しします。 細胞の一生 分裂して新たな細胞ができてから、また細胞するまでのことを”細胞周期”と呼んでいます。中学生相手には、「細胞の一生」ということもありますが、分裂した元の細胞が死ぬわけではないので、正確ではありません。人間の成長に段階があるように、細胞にも大きく4の段階(期間)があるため、それをイメージさ

いつ気づいたのだろうか?

先日、小学生にDNAの説明をしたところ「最初にDNAを見つけた人は、いつそれが遺伝子の本体だと…

最も小さなひみつ

今回からの内容は「遺伝子とそのはたらき」です。ヒトからはヒトしか生まれず、トンビからタカ…

酵素のいろいろ

体の中の化学反応の手助けをしている酵素ですが、役割に応じて体の特定の場所にかたまって存在…

酵素のちから

酵素とはどのようなものかご存知でしょうか?細胞内(生物といってもいいかもしれません)の働…

舞台はサイトゾル+α

異化の代表例として「呼吸」を、同化の代表例として「光合成」を紹介しました。私が中学の時、…

舞台は葉緑体

前回は呼吸(異化)の説明をしたので、今回は同化(光合成)の説明です。光合成で行われる大ま…

舞台はミトコンドリア

今回は、「ブドウ糖を分解すると、エネルギーが発生し、二酸化炭素と水になる」という異化を詳しく話をします。舞台は、サイトゾルとミトコンドリアになりますので、どんなものだったか忘れたのであれば、見直してみてください。 異化は2段階 ここでは、異化という現象ではどのようなことが起こっているのかを、“呼吸”を例に説明します。呼吸で起こっている事は、「有機物を分解して、エネルギーを取り出して、二酸化炭素と水にする」となります。少し説明を加えると、有機物とは炭水化物やタンパク質など、