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AI株の買い場を探るーGAFAブームを振り返る


METAの台頭

IXICMETA:週足チャート
期間:2012年6月~2024年3月

NASDAQMETA(旧フェイスブック)の比較です。

Facebookの台頭は映画化されるほどの人気でした。

今はtwitterやinstagram、Youtube、tiktokが
日本では主流ですが
実名と顔がわかるfacebook
圧倒的なわかりやすさで米国では絶大な人気を誇ります。

METAは現在、VRAIを推しています。

過去のMETAのチャートを見てみると
ピークをつけるのが
NASDAQよりも早い傾向があります。

2012年5月に上場したMETAは1株38ドル程度でしたが
現在値は2024年5月1株452ドルと約11倍の価格になっています。


ゆっくりと上昇したアップル



IXICAAPL:月足チャート
期間:1981年~2024年4月

NASDAQAAPL(アップル)の月足チャートの比較です。

特徴的なのがNASDAQは2000年のドットコムバブルで
大きく株価が上昇しているのに対して
ハイテク株であるAAPLはほとんど
ボラティリティがありません。

Windowsで1990年代を台頭した
MSFT(マイクロソフト)は
2000年のドッコムバブルで
株価を急騰させました。

現在のAAPLの台頭は
iphoneの存在が大きいと言えます。

2007年6月に初代iphoneが発表されてから
株価はスマートフォンを基軸に動き出しました。

2015年のチャイナショック以降
AAPLの株価のボラティリティが
大きくなっていることが見て取れます。

2005年から大きく株価を伸ばした中国株式市場は
丁度10年という節目で衰退し始めました。

2015年からは米国株に資金が回帰しました。


順調なグーグル


IXICGOOGL:月足チャート
期間:2004年8月~2024年4月

NASDAQとアルファベット(GOOGL)(旧グーグル)の比較です。

GOOGLは個別株でありながら
指数であるNASDAQと連動した値動きを見せます。

GOOGLは時価総額が大きく
相場に対する影響力の大きさがよく理解できます。

検索エンジンでは寡占状態にある
高いシェア率が安定した広告収入を実現。
株価の安定性に寄与しています。

今現在のこの“検索”という行為がAIによって
揺るぎ始めています。

今までは人が作った情報を検索することが主流でしたが
これからはAIが情報を生成する時代に突入していきます。

難解な文章や論文をAIがわかりやすく解説したり
膨大なデータを短時間で学習して
簡潔明瞭な文章を作成することが可能になります。


AIブームの罠

パソコンブームが起きた時に
最も利益を上げたのがMSFT(マイクロソフト)
だったように

パソコン、ハードウエアばかり注目していると
ソフトウエアの重要性を見落としてしまいます。

これがAIにも言えます。

AIは生成が主流と思ってしまうと
セキュリティ画像認識のジャンルで
次のMSFTが生まれてきた時に
うまくブームに乗れないリスクがあります。

2024年現在はNVDA(エヌヴィディア)の台頭が凄まじいですが
これはあくまでハードウエアに過ぎません。

この高機能な半導体とAIというジャンルを
最もうまく使いこなすのはどこなのか?
がとても重要です。


意外に歴史があるアマゾン


IXICAMZN:月足チャート
期間:1997年5月~2024年4月

AMZN(アマゾン)が上場したのは
ドットコムバブル前の1997年5月と
大型ハイテク銘柄の中でも
意外にも古参です。

特徴的なのが
コロナショック後の上昇相場で
AMZNは早い段階で頭打ちしているのに対して
NASDAQは上昇を継続しています。

2022年の大暴落では
AMZNの方がNASDAQに比べて
大きく下落しています。

AMZNは上昇しだすと
早くピークを取りますが
下落相場では大きく値下がりします。


2015年皮切りに

2015年の中国株式相場の暴落を皮切りに
米国株は隆盛を極めました。

2015年12月から利上げ局面に入り
2018年12月で2.50%で打ち止めとなります。

2024年5月現在の5.50%から見れば
とても低い短期金利です。

この低い金利も幸いして
GAFAブームは株式市場を席巻しました。

現在は高金利であることを考えると
果たしてAI株は成長するのか?と疑問を持ちます。


高金利でも上昇を継続したマイクロソフト


MSFT:週足チャート
期間:1994年10月~2000年7月

1990年代の米国は物価高に苦しみ
1990年代半ばでは政策金利は4.75%~6.00%
高い水準で推移しました。

状況は現在と似ています。

日本のデフレ化1992年。
アジア通貨危機1997年。
と海外が不景気に陥ると
米国相場はハイテクブームに沸きました。

1998年に入ってからのMSFT(マイクロソフト)
の株価上昇が大きいことがわかります。

高い政策金利でも材料が整えば
株価は上昇します。
これがバブル相場です。


2000年代に苦しんだ米国相場

2000年代に入り一気にバブルが始めると
米国相場は2003年まで下落を継続しました。

その後も上昇はしましたが勢いがありません。

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