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エピソード2 アナキンさんの結婚と離婚に関する『我が闘争』および、ストリートナンパで地蔵せずに声掛けする方法

アナキン・アウトレイジ サウザーの白熱教室
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※試聴版。オリジナル版(01:01:10)は購入後に視聴可能。

エピソード2(全6本)。

スター・ウォーズの副題になぞらえるならばエピソード2「クローンの攻撃」ならぬ「元ヨメの攻撃」であろうか。この回では、世間ではあまり警戒されてはいないが、実はかなり厄介で危険な「形式主義」という大病について知見を深めていただきたく思う。アナキンさんが結婚生活で苦労したのは、この不治の難病の存在を、正しく理解していなかったことに一因があると思われる。

まず、形式主義の説明をしよう。形式主義とは「ものごとは、こうあらねばならない」という思い込みを持っていることを指す。「昔から決まっているから」とか「常識だから」だとか「普通は~でしょ」とか、そういうセリフが多く出る人は形式主義者だと思ってよい。形式主義の反対は、現実主義だ。現実主義者は、現実を直視する。現実に照らし合わせて、有効な施策なのか?より良い結果が得られそうか?を判断する。そこに主観や希望的観測はない。あくまでも現実に基づく考え方をする。昔から行われている風習に対しても「それって意味ないのでは?」「もっとこうしたほうが早いし手間もかからないのでは?」という疑いの視点や思考回路を、現実主義者は持っている。思考停止しない。金融日記を購読する層や、この白熱教室シリーズに興味を持つような人は、現実主義者が多いほうに振れていると思われる。というか、形式主義者にはこれらのコンテンツは耳が痛くて拒絶反応を起こしてしまうであろう。

また、現実主義者は自分の五感を使って判断する。逆に形式主義者は「皆が言っているから」「テレビでこう言っていたから」「評判だから」という判断軸が強い。自分の脳みそを使って考えることを放棄しているとも言える。ごちそうを食べても、実は自分の五感を使わないから、それが美味しいのかどうかわからないことがある。そんなことあるのか!?と思うかもしれないが、それはあなたが現実主義者だからであり、世の中には自分の五感を使わずに生きている人が意外に多いのだ。いわゆる大衆であり、マスメディアや声の大きい人からの洗脳を受けやすい層である。

さて、ヨメ選びの話に入っていこう。先述の通り、アナキンさんは離婚という結末を迎える。しかし注意してほしいのは、単にアナキンさんの元嫁が悪女だったとは言い切れないところだ。確かに、エキセントリックな発言や思考回路、行動が次々と挙げられ、その度に聖帝も、そしてリスナーも戦慄する。しかし冷静に考えると、彼女には彼女の「常識」「正義」があり、アナキンさんのそれらと合致しなかった、というのが真相なのだ。アナキンさんの元嫁は、紛うことなき形式主義者であった。それも純度が非常に高いエキストラバージン形式主義者だった。そのような人と、現実主義者であるアナキンさんが相容れるはずがあるだろうか?いやない。形式主義と現実主義はまさに水と油。決して混じり合うことはないのである。この夫婦の結末は、その本質が水と油であったことに起因する。だから、どちらが悪いとか、ひどいとか、そういう話ではないのである。

ここでは形式主義者の代表はアナキンさんの元嫁で「女性」であるが、もちろん男性にも形式主義者はたくさんいる。「俺は九州男児だから」という口癖の人は近くに居ないだろうか。アナキンさんの元嫁も、こういう形式主義の男性とならば、油と油が交じり合うように、上手く夫婦生活をやっていけたのではないかと思われる。形式主義者は形式主義者と、合理主義者は合理主義者と、つまり同族同士でくっつけば良い。だから、この文章にたどり着くようなあなたには、合理的思考をする女性を探すことをお勧めする。

Vol.2の後半からは、水と油であるアナキンさん夫婦がどのように意見が食い違い、衝突し、消耗したかをエピソードをお話しいただいた。まさに「エピソード2~元ヨメの攻撃~」である。その中でアナキンさんは身体を壊して入院してしまう。仕事、身体、夫婦関係、さらに近しい人の不幸が重なり、四重苦となる。この出口が見えぬ暗闇に追い詰められたアナキンさんの脳裏に、とうとう”離婚”の二文字が浮かび上がる。この話はVol.3に続く。

ちなみに、形式主義/現実主義と学歴は比例しない。学歴が高くても形式主義の人はたくさんいるし、学歴が無くても合理主義の人もたくさんいる。アナキンさんの失敗は、非モテの状態で結婚相手を選んでしまったというところに行き着く。アナキンさんは徐々に減っていく手駒の中で、焦って選んでしまった感があった、と回想する。しかしこれは決して珍しいことではない。所属コミュニティの外側に女性を求めて、打って出なければ、限られた選択肢の中でパートナーを選ばざるを得なくなってしまう。運が悪いと、自分と合う女性がひとりも居ないという可能性は、大いに有り得ることなのだ。これを受動的に、運に委ねるのではなく、能動的に探しにいくこと。ストリートナンパでは、様々な社会階層の女性と出会うことができて、セックス以外にも勉強になることがたくさんある。普通に生きていると、学校や職場など、似たような社会階層の人々としか交流しないからである。そのための優れた道具(ツール)としての恋愛工学が、ナンパがある。これらについてはVol.4から詳しく語っていただくことになっている。

ともかく、多くの女性と当たってみて、自分と合うかどうか吟味する。見る眼を養うのだ。その数は、多ければ多いほど精度が高まる。「コイツとは合わないな」という違和感に注目しよう。長い時間を共に過ごす配偶者。その選び方の一助になれば幸いである。

つづく。


著:ヤコバシ

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