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vol.7 加藤ひろゆきさんと『人生と不動産』について語り尽くす

加藤ひろゆき サウザーの白熱教室
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※試聴版。オリジナル版(56:12)は購入後に視聴可能。

最終回となる7本目。

僕はオーディオをつくるとき、意識していることがある。それはスピリット(精神)の移植だ。単なるノウハウは、本屋で手に入る。スピリットは、オーディオだからこそ伝わると考えている。

7本目では不動産のノウハウなんかよりも、大切なことを加藤さんは教えてくれる。それは自分の人生との向き合い方、である。
夢を追ってアメリカに渡り、玉砕寸前で帰国した時の加藤さんは、32歳で全財産200ドル。再就職も難しく、アルバイト生活に追い込まれる。正直、「詰み」だ。そこから這い上がった加藤さんの半生は、まさに立志伝そのものだ。ただ、その輝きだけに注目するのではなく、真髄であるスピリットをインストールしてほしい。
加藤さんは何度も言う。

「自分で作戦考えるんですよ」

この精神ースピリットーがあったからこそ、加藤さんは這い上がれた。このスピリットこそが根幹なのだ。加藤さんはもともと、不動産の専門家ではなかったし、経験すらなかった。加藤さんが勤め人卒業を志していたその時、

・景気が悪く不動産が安かった
・持ち家率が低かった
・周りにやっている人がいなかった
・貯金が650万あった(重要!)

これらの条件が揃ったから「激安アパート経営」は成立した。もし今この2019年に、同じことをやっても、うまくいかないだろう。いつ・いかなる時も不動産が最適解というわけではないのだ。
事実、この10年間で加藤さんは激安アパート経営に固執せず、激安戸建て→更地投資と、市況に合わせて新たな手法を編み出し続けている。過去の栄光にしがみつかず、その時代とシチュエーションに適した作戦を、考え続けている。自分で作戦を考えるけれど、固執もしない。だから今日の加藤さんが在る。このスピリットさえあれば、どんな時代・地域でも活路を見出せるはずだ。

もうひとつ。

自分で作戦を考えるということは、他人の作戦に乗せられないという意味でもある。勤め人というのは、他人の作戦に乗っている。勤め人である以上、会社の立てた作戦に従わなくてはならないし、また作戦を考える必要もない。
これが危ない。
こうして毎日、思考停止で生きていると、自分で作戦を考える筋力がなくなっちゃう。飼いならされちゃって、野生で生きていけなくなる。牙を抜かれた家畜の出来上がりって訳です。誰かにすがって、命じられて生きるって、一見ラクだけど実は大きな代償を払ってる。今の日本にはこういう人が増えすぎて、歪みが生まれてる。

じゃあ今この日本って、不幸なのか?って考えると、実はそうでもない。徴兵されて硫黄島に行かされることもないし、食べ物に困るわけでもない。テクノロジーも進歩してる。創意工夫の余地は、20年前よりもたくさんある。
加藤さんは言う。

「創意工夫で乗り越える。根性ですよ、根性」

そう、根性なのだ。残念ながら、魔法は無い。
お金もない、時間もない、知識もない。じゃあどうすんの?それを埋めるのが創意工夫と根性なんだ。そのスピリットなんだ。

では、僕らの行く先には、苦しいことばかりが待っているのだろうか?人生の酸いも甘いも経験した加藤さんは、最後にこの言葉でインタビューを締める。

「リスナーの皆さんも頑張ってください。
楽しいこと、いっぱいありますよ!」

これをオーディオで、加藤さんの肉声で聴けば勇気が、闘志が、湧き上がってくるはずだ。そんな風に人に勇気を与えられるところが、加藤さんのすごいところなのである。

をはり。


筆:ヤコバシ


【オーディオブックの正しい使い方を伝授する】
1.集中して聴かない。オーディオを聴くための時間をわざわざ取らない。スキマ時間や作業時間に『ながら』で聴くのが正しい使い方である。
2.ぼけーっと繰り返し聴く。聴き返すたびに毎回聴こえ方が違うぞ、とか、刺さる言葉が違うぞ、と思ったならそれは良い聴き方。一回で全部吸収してやろう、と言うのは悪い聴き方。
3.PCのnote.muサイトからMP3ファイルをダウンロードする。itunesその他で、スマホに同期する。電車や車での移動中、家事の最中に聴くのが良いと思う。ストリーミング再生で聴くのはあんまりおすすめしないかな。

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