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vol.4 ナンパの技術一点突破で、仕事、お金、女からの承認、豊かな人生に必要な全てを手に入れる!

零時レイ サウザーの白熱教室
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※試聴版。オリジナル版(54:32)は購入後に視聴可能。

第四話(最終話)

有史以来、人類は階級闘争を繰り返してきた。古くは王族・貴族という形式的な権威が存在し、民草から富を収奪し、人命を戦争に投入した。そんな封建制度・専制君主制は革命で打倒され、民主主義へ移行した。同時に資本主義が世界経済の主流となり、産業革命を通じて、資本家と労働者という階級が生まれた。資本家による労働者への収奪が凄惨を極める中、マルクスが登場する。「労働者よ、団結せよ」―――共産主義の起こりである。

その後も紆余曲折を経て、階級闘争は一応の終結を見せる。人権の尊重や労働法の整備により資本家は過度な収奪を規制され、労働者はその生活を、文化的なものに保障されるに至った。資本家と労働者の間には身分的な格差はなくなり、階級闘争は終結したかに見えた。

しかしながら今なお、階級というものは厳然と存在している。かつてより見えにくくなっただけで、確実に存在しているのである。

それは人々の間に「コミュニティ」という形でひっそりと存在している。いわゆる「セレブ」と呼ばれる階層である。歴史的権威のある家柄つまり貴族に連なる者や、ビジネスを成功させ大資本家となった成功者たちは、その富と、富を築く方法を秘匿せんとする。なぜなら、その富の秘訣を民草に知られてしまっては不都合だからだ。

自分のために割りに合わぬ報酬で働いてくれる労働者、少しの知恵が足りないばかりに多くを支払ってくれる顧客。彼らから滲み出る「利潤」の集合が、己が富の源泉だとわかっているからである。ありがたいとは思いつつ、そのカラクリを教えることは決してない。いつまでも…そう、元気に働けて、消費できるうちは、ずっとそうしていて欲しいのである。一切の疑念など持たずして。

このようにセレブは富を秘匿しているが、彼らも孤立しているわけではない。セレブは、セレブ同士で仲間を作る。それは主に人から人への紹介という、最も原始的だが信頼の置ける方法で行われる。既に彼らは十分に持っているがゆえにカネで動くことが少なく「信用」を重視する。彼らは口が堅く同類でのみ集うから、労働者階級が彼らの世界を垣間見ることはない。たとえテレビで元大統領夫人の豪邸を公開されても、もはやファンタジーの世界であり嫉妬すらしない。そうではなく、小さな会社のオーナーになったり、自由度の高い生活を得ることなど、手が届きそうなものはひた隠す。そう従順な労働者と消費者を減らさぬために。無知な者は無知なままでいてくれ―――それが彼らの本音であり、その事実を秘匿する。自らの利益を守るには「教えない」が一番だから。

この見えざる階級間の壁を乗り越えるには、実業で成功し資本家となり、やはり紹介を受けて輪に入っていくのが正攻法であろう。その成功の過程で、セレブに出会い引き上げてもらうこともあろう。ともかく、ビジネスにおける努力と幸運が必須だ。そして、これの達成には数十年の時間を要する。先述の通り、セレブは自分の利益を守るために高い障壁を持っている。この防壁の内側に入り込むことは容易ではない。

しかしこの防壁内部には唯一、ビジネスを極めずとも接触できるメンバーがいる。カネも家柄もなく、知識や学歴がなくても、このメンバーに認められさえすれば防壁の内側に招待してもらえる。そのメンバーとは、もうお分かりだろう。

美女だ。

生粋のご令嬢の他に、格別の美女がセレブコミュニティに生息している。彼女たちは生まれ持っての美貌に、さらに磨きをかける。その美貌でもってセレブ達に大きな価値を与えている。一緒にいて楽しいという、かけがえのない価値を。ゆえに美女はビジネスでの成功なしに、セレブのコミュニティに所属でき、その世界を見ることができているのである。

そのコミュニティでは「オマエ、この会社の社長やってみる?」とか「俺がウン千万円、出資してあげようか?」という民草では考えられないような会話が飛び交っている。まさに真のセレブコミュニティ。

零時レイさんが「女を極めれば、カネも仕事も全部手に入る」というのは、なぜなのか?なぜ女がカネと仕事につながるのか?それは

美女がセレブ界への「鍵」そのものだからだ。

カネもコネもない、普通の男がセレブコミュニティに至ろうと思うのならば、正攻法つまりビジネスでの大成功しかない。しかしその山脈を登りきるには何十年という時間を費やすし、幸運も必要だ。そもそも成功できる保証もない。長き試練の路となろう。

そこで零時レイさんは「女を極めよ」と言うのである。格別の美女、セレブコミュニティに美貌だけで入り込める美女を射止めることができたなら、彼女を通じてセレブコミュニティに接触することができる。セレブコミュニティは実体のない「お友達コミュニティ」だから、ガチガチの紹介制だ。そこに美女の紹介で参加できたら、先述のように「この会社の社長やる?」「出資しようか?」という話が飛び交う輪に入れる。これがレイさんの言う「女を極めれば、カネも仕事も手に入る」の正体である。美女を介して自分の階級を押し上げることができるのだ。

しかしながら、レイさんはこのカネと仕事そのものを狙っていたわけではない。これらはあくまでも副産物であり、もっと言うと美女すらも目的ではないという。恋愛工学が「モテ=セックス回数=ヒットレシオ×試行回数」と定義するようにセックスを目的としているのに対し、レイさんの目的は「自己啓発」そのものであった。自己啓発という目的のための手段として、美女とのセックスが過程にあった、というだけなのだ。

では自己啓発とは、何なのだろうか。

それはマインドブロックの解除、つまり「自由な精神を取り戻すこと」だとレイさんは語る。マインドブロックとは、我々の精神にかかる無意識のブレーキである。自分が「したい!」と素直に思うことがあったとしても、次の瞬間に「でも俺はXXだから、ダメかな」とか「世間ではXXしてはいけないと言われているし」と、ブレーキをかけてしまうこと―――これがマインドブロックの正体だ。我々は幼き頃から、親や教師、会社の上司、マスメディアなどから、思考にブレーキをかけるようにマインドブロックを幾重にも、何層にも重ねがけされている。それは大人になった今なお、毎日上塗りされ続けている。

無知な労働者、無知な消費者―――つまり「家畜」であり続けるように。

そのマインドブロックは頑強で、容易に解除することはできない。意志の力では干渉できぬほど我々の根底に、浸透し固着しているからだ。この強固な岩盤の掘削には「成功体験」という道具が必要だ。「俺にはムリだと思ってたことが、できた」という成功体験を積み重ねることにより「俺にも、できるかもしれない」に変わっていく。引きこもりで重度コミュ障だったレイさんが、老人から声かけし始めナンパを極めるに至った軌跡は、まさに小さな成功体験の積み重ねであった。

しかしながらこの成功は、レイさんが元来、才能ある人だったからではないか?と思うかもしれない。マインドブロックを外し、自由な精神を取り戻すことは、元から強き男にのみしか許されないことなのだろうか?

決してそんなことはない。

遺伝子が同じでも、後天的な環境因子によりスイッチが入り形質が変わる現象をエピジェネティクスと呼び、自然界には事例が溢れている。餌が豊富な環境で育ったオスのクワガタは、水牛の如き大顎を備え闘争的な性質を持つようになる。逆に餌が乏しい環境では顎が小さくメスのような体格の臆病なクワガタになる。同じ種・同じ遺伝子を持っていても、外的環境で形質は変わるのである。

人間のオスも、全く同じだ。

外的環境でエピジェネティクスを起こせる。ナンパという試練を乗り越えた成功体験、そしてメスからの承認・心からの応援という外的要因を数多く得た個体には、強き男となるスイッチが入るのだ。

マインドブロックを外し「自由な精神」を取り戻すことは、全ての男子にできることなんだ。あきらめてはいけない。男を磨く、その過程でマインドブロックを外していける。その解決手法、ソリューションの一端を詳細に講義していただいた本作は、貴重な音声と確信する。

そう男を磨く道―――ナンパが最強のソリューションである。

をはり。

著・ヤコバシ


【オーディオブックの正しい使い方を伝授する】
1.集中して聴かない。オーディオを聴くための時間をわざわざ取らない。スキマ時間や作業時間に『ながら』で聴くのが正しい使い方である。
2.ぼけーっと繰り返し聴く。聴き返すたびに毎回聴こえ方が違うぞ、とか、刺さる言葉が違うぞ、と思ったならそれは良い聴き方。一回で全部吸収してやろう、と言うのは悪い聴き方。
3.PCのnote.muサイトからMP3ファイルをダウンロードする。itunesその他で、スマホに同期する。電車や車での移動中、家事の最中に聴くのが良いと思う。ストリーミング再生で聴くのはあんまりおすすめしないかな。

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