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【通学カバンを科学する】#7 お客さまの声から生まれたリメイクサービス!6年間の思い出を形に

ランドセル国内製造販売本数No.1※ブランド『フィットちゃん』の魅力を伝えるnote。#7では、お客さまの声から生まれた新たな取り組み・リメイクサービスについてご紹介します。

  • 左/吉田 和加代(よしだ わかよ):2015年入社。ハシモトグループ取締役兼マーケティングマネージャー。

  • 右/菅谷内 涼太(すがやち りょうた):2022年入社。インターネット事業部所属


※「フィットちゃん」は、株式会社ハシモトが商標権及び背負ベルト取り付け具に関する特許権を持ち、複数社で製造販売するランドセルブランドです。[調査対象期間]2022年1月~12月[調査範囲]メーカーに限る[調査機関]株式会社東京商工リサーチ
https://www.fit-chan.com/catalog

【通学カバンを科学する】#1〜6はこちら▼
#1 私たちがつくっているのは、道具としてのランドセルではない。
#2 100メートル先まで存在を知らせる!『安ピカッ』誕生秘話。
#3 軽く感じる!『楽ッション』誕生秘話。
#4 軽いのに、高機能。『ゼロランド』開発への挑戦
#5 本質を探りながら開発を続けていく。新代表・橋本昌樹が描く未来
#6 これからのジェンダーフリーとは?『ストリートファイン』『ルーモ』誕生秘話。


1.お客さまアンケートからアイテムを選定


−7月に始まったリメイクサービスとはどんなものですか? 

吉田:6年間使っていただいた思い出のランドセルを再利用して、ペンケースやフォトフレーム、ミニランドセルなどのアイテムにリメイクします。ランドセルって結構大きいので、そのまま残しておくとなると意外と場所を取るんですよね。かと言って、6年間愛着を持って使ってきたものを処分してしまうのはしのびない。そこで、ランドセルを別の形に生まれ変わらせることで、思い出を手元に残してもらおうという想いから始まったサービスです。

菅谷内:ここ数年ランドセルのリメイクがブームで、取り扱うメーカーもかなり増えました。これまで『フィットちゃん』でもミニサイズのランドセルにリメイクするサービスは一部行っていたのですが、なかなか大々的には提供できておらず…。今回ラインナップを増やして、正式なサービスとして7月からローンチしました。

−ラインナップの詳細を教えてください。

吉田:大人の方でも日常に寄り添うアイテムとして使っていただける、『選べるリメイク小物セット』と、ランドセルをそのままのかたちで残したい方向けの『ミニランドセル』を用意しました。『選べるリメイク小物セット』は、「ペンケースまたはフォトフレームから1点+コインケース、キーケース、パスケースから1点の計2点を選んでいただくセット」「パスケース+コインケース+キーケースの3点セット」の中からお好きなセットを選んでいただけます。

−アイテムの内容はどのように決めたのでしょうか? 

吉田:今年の3月に卒業されたお子さんと今の6年生を対象にアンケートをとり、ご要望の多いアイテムを採用しました。アンケートの実施はごく短い期間だったのですが、予想をはるかに超える数の回答をいただき、リメイクサービスへの関心の高さに驚きました。 

菅谷内:今回、自由回答欄の記入率もとても高かったんですよ。通常のアンケートだと空白になっていることが多いのですが、7割近くの方がご意見を書いてくださって感動しましたね。ミニランドセルに関しては特にアンケートで触れていなかったのですが、自由回答欄にはミニランドセルを求める声が圧倒的に多く、改めて継続の必要性を感じました。ミニランドセルは当初は入れていなかったのですが、アンケート結果を受けて、工場の職人さんとも試作など重ねて、改めて正式なサービスとして今回ご案内できるまで至りました。

ランドセルの約1/4サイズに仕上げる「ミニランドセル」。本体の刺繍なども取り入れてなるべく元のデザインを残した。

-自由解答欄が多いのはすごいですね。

菅谷内:そのほかには「6年間使っても『フィットちゃん』は丈夫だったのでもったいなく感じる」と、寄付窓口の開設を求める声をいただいたのも嬉しかったです。そういった方々には、物資が不足している国の子どもたちに寄付する「ランドセルは海を越えて」というプロジェクトをご紹介しました。その他、「ランドセルを買ってくれたおじいちゃんとおばあちゃんに贈りたい」という声が多かったのも印象的でしたね。

アンケート結果による、リメイクグッズで欲しいTOP3。その他自由解答欄で、「ミニランドセル」と回答した方が全回答者の10%以上もいた。


2.思い出・デザイン・クオリティにこだわる


−リメイクする上でのこだわりは?

吉田:元のランドセルをできる限り活かすことです。例えばペンケースの外側にはランドセルのかぶせ(蓋)、内側には内張り(内装)を使用し、革の裁断面に塗るニスや糸の色も元の配色に近いものを選びます。表面のキズや鉛筆の汚れなど、ランドセルに刻まれた歴史がなるべくそのまま残せたらいいなと思っています。クオリティも一切妥協せず、縫製や細部の処理にいたるまで職人の手で丁寧に仕上げます。

ランドセルの刺繍が入ったペンケースや、内張りのデザインも見えるフォトフレームやパスケース

菅谷内:普段使いのアイテムとしてだけでなく、記念品としても成立するよう、デザインのバランスもこだわりました。フォトフレームには少し遊び心を効かせていて、ランドセルの特徴であるかぶせを模した仕様になっています。卒業式の写真を入れてご祖父母にプレゼントしたりするのも素敵だと思います。

ランドセルのかぶせを模したデザインにした「フォトフレーム」

吉田:ランドセルはお子さんの成長とご家族の絆の象徴。中学生になった本人が使うのはもちろん、きょうだいや親子でお揃いで持つのも楽しいですよね。


3.『フィットちゃん』を選ぶ理由になるサービスへ


−サービス対象者や注文方法は?

吉田:『フィットちゃん』のランドセルを公式サイト・ショールーム・出張展示会でご購入いただいた方が対象です。WEB上でご注文いただくと郵送で資料が届くので、キットの中にある袋にランドセルを入れて、こちらに送っていただくという流れになります。『リメイク小物セット』は、資料の中にお好みのセットを記入するシートがあるので、パンフレットを見ながら選択していただく形になります。一つひとつ手作りのため多少前後する場合もありますが、リメイク品の制作期間として8ヵ月程度を予定しています。

菅谷内:今年は初回のため数量限定で実施しますが、状況を見ながら拡充・改変も視野に入れていきます。今後リメイクサービスが『フィットちゃん』のランドセルを選ぶ理由の一つになるように、満足度の高いサービスにしていけたらと考えています。

吉田:卒業生やその親御さんとお話しすると、どれだけランドセルがかけがえのない存在だったのかということがわかります。子どもたちの“うれしい”に真摯に向き合ってきた『フィットちゃん』だからこそ、卒業後もご家族の気持ちに寄り添い、幅広いニーズに応えていけたら嬉しいですね。使い終わったランドセルの用途として、先程お話しした寄付という選択肢もあるので、リメイクして手元に置いておきたい方も、支援として活用したい方も、ぜひお気軽にご相談ください。

※フィットちゃんのリメイクサービスページへリンクします。