自己紹介がわりの好きな本たち

好きな本ってその人が表れると思います。
自己紹介がわりの好きな本たち。


①博士の愛した数式(小川洋子)

名作ですね。
小学生の頃からずっと好き。
紡がれる日々が美しくて、優しくて、儚い。
言葉や記憶や年齢を超えた関係が尊い。
友愛数と完全数をこの小説で知りました。きっとずっと忘れないと思います。

②赤と青とエスキース(青山美智子)

青山さん大好きです。全部読んだけどこれが一番好き。
読んだあとに、大切な人に会いたくなる。
大切な人をもっと大切にしようと思う。
基本的にハッピーエンドが好きなので、青山作品は読んでて幸せです。

③海の底(有川浩)

有川浩さんも大好きです。高校時代狂ったように読みあさった思い出。
図書館戦争シリーズも自衛隊三部作も好きだけど、最初に読んだこの作品が思い出深い。
あらすじを説明すると「海底からザリガニの化物みたいなのがあらわれて、人々を襲う中、たまたま潜水艦にいた子どもたちと自衛隊員が救助されるまでの数日間の話」って、どこの戦隊アニメですか?みたいなぶっ飛び設定なのに、
日常の表現の細やかさや、青く揺れ動く恋愛描写、そしてこれからの未来を予感させる鮮やかな終わり方。
素敵ですねー。大好き。

④天地明察(冲方丁)

歴史小説に手を出し始めたきっかけかも。
囲碁棋士・安井算哲が日本独自の暦を作り上げる数十年の物語に、和算の大家である関孝和との数学を通したやりとりがからみ、『えん』ちゃんとの恋愛がほのかな彩りを与える。読み終わる頃には、この人生を生きたような、江戸時代を駆け抜けたような、壮大な気持ちになりますね。
書いてて思ったけど、私はエッセンスの恋愛要素が好きなのかもしれない。大きなテーマは別にあって、恋愛要素は脇道だけど色を与える、みたいな。

⑤蒲生邸事件(宮部みゆき)

私はミステリー系はあまり読まないけど、これは面白かった。
全編通して、冬のストーブの側のようなイメージ。
寒いのにヒリヒリ熱くて、張り詰めて、少し息苦しい感じ。戦争間近の空気や、ただでさえバレちゃいけない秘密を抱えてるのに事件に巻き込まれていくところがそうイメージさせるのかな。さらに主人公もわりかし無鉄砲でハラハラする…
昭和初期の雰囲気なんて知らないのに、文字だけで想像できるのが楽しい。
これも、エッセンス程度の恋愛要素があって良いよね。読み終わった後にキュッと切なくなる程度。

⑥舟を編む(三浦しをん)

辞書が好きなのね、私。
小学生の頃、まじで辞書読んでた。
でも、辞書を作った人のことって、考えたことなかった。
普遍的な言葉を誰かに説明することがこんなに難しいとは。
それを、大海に漕ぎだす舟に例えてるのがすごく好き。
チマチマ読むより、集中して一気に読みたいお話。

⑦そのときは彼によろしく(市川拓司)

エッセンスの恋愛要素が好きとか言っといて、バリバリの恋愛小説も好き。
というか市川拓司がずっと好き。言葉の選び方が好き。翻訳したみたいな独特の言い回しが好き。愛の表現の仕方が好き。中でもこの作品が一番好きだなー。
全員が愛を求めてるのに、不器用でなかなかたどり着かないやきもき。
全員いとおしくなる。夏目くんや美咲さんとのやりとりとかもね。いいよね、いい味出してるよね。
あと、実写キャストってあまりしっくりこないことが多いんだけど、これはすごくよかった!もう花梨は長澤まさみしか考えられない。


ひとまずこんな感じ!
また増えたら足します。いつか。
読んでいただきありがとうございました。

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