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学童用水彩絵具って何者?Vol.2

学童用水彩絵具画家の亀井です。

みなさんが子供のころに使っていた「学童用水彩絵具」の素晴らしさ、
その秘密について書いていきます。

それよりなにより、そもそも水彩絵具にもいろんな種類があるの?
ってな話ですよね!

水彩絵具というと、淡くて、柔らかいタッチの作品を想像する方が多いと思います。
一般的に水彩画と言われるものは「透明水彩絵具」で描かれています。
対して、アニメ作品の背景などしっかり描かれているもの中には、
「不透明水彩絵具(=ガッシュ)」と呼ばれるものがあります。
※日本でポスターカラーとして販売しているものは、基本的に
 「不透明水彩絵具」です。

海外では「watercolor paint」と言えば、「透明水彩絵具」を指し、
そに対するものが「gouache(ガッシュ)」と言われる不透明水彩絵具。

そして、この「透明」⇔「不透明」の絵具たちの中間に位置するものが、
「半透明水彩絵具」とも言われる「学童用水彩絵具」です。

水の量を多くすれば「透明水彩絵具」のような淡い仕上がり。
水の量を減らせば、「不透明水彩」のような重ね塗りもできる。
そのどちらも表現できるのが「学童用水彩絵具」なんです!

※ネットでの記事やブログ、個展等で知り合う画家の方でも、この点を誤解している方も散見します。
 学童用水彩絵具は、「不透明水彩絵具(=ガッシュ)」とはちょっと
違いがあるんです。 

そんな日本にしかない「学童用水彩絵具」!
世界でも稀有な存在の絵具。

※海外のInstagramフォロワーの方にも、たまに質問されます。  
 「あなたの使っている絵具は何だい?透明?不透明?」
 と不思議そうに聞いてきてくれます。
 そして、Amazonでも買えることを伝えると、海外の方も
 実際に購入して使っている方もいます。

しかしその多くは、小学校卒業とともに、
押し入れの奥底で静かに…
そして二度と箱を開けてもらうこともなく…
その絵具人生を終えるのです。

そんな絵具に、私は愛着があります。
深い愛情があります。

次回は、日本が開発した素晴らしい絵具なのに、
日本人から
「間違った印象」や、
「持たれてしまった誤解」
ついて書いていきますね!

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