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365日色の話 「モネの睡蓮」モネの世界にひたれる 素晴らしい時間! オランジュリー美術館へ。

モネ。日本でも非常に人気が高い画家です。
日本でもモネ展は開催されますが、オランジュリー美術館は別格でした。

2015年7月にオランジュリー美術館を訪ねた時は
革命記念日の勇壮なパレードを体験して、さまざまな美術館をめぐり、
カフェ文化にふれ、美味しいパン屋さんを訪ねたり・・・。
そんな中で、きょうはモネのオランジュリー美術館といった具合でした。

ところが、そこは、想像していたような構えの美術館ではなく、
行列も少なく、ここでいいのかと不安になるくらい、拍子抜けしたのを思い出します。

中に入ると、そこはぱあーと明るく、ゆったりとしていて、
どの美術館で見た時よりも「モネの睡蓮」が美しく輝いていました。

マネの作品の頑なな美意識とは異なり、
おおらかで自分を持った完成した作品に少し距離を感じていたのですが、
ここでの「モネの睡蓮」は私を受け入れてくれているように感じました。
素晴らしい再発見でした。

すべてがクールソフトの世界です。

ただただ眺めるのがいいのです
自然を理解した繊細で大胆な表現です

時が静かに流れ、モネの庭園の睡蓮を一緒に眺めているようでした。

ずいぶん後に知ったのですが、
オランジュリー美術館は、19世紀中頃セーヌ川沿岸にあるチュイルリー庭園のオレンジ温室として建設されたものを改装したものだそうです。
それで、あのような佇まいなのだと納得しました。

1927年にモネの「睡蓮」をパノラマ展示するために改装され、オープンしたそうです。
その後も改装のために、
長らく閉館していましたが、2006年に再度リニューアルオープンした美術館を訪ねたということになります。

見学者があまり多くないこともあり、「モネの睡蓮」の展示の前に何時間でもいられる雰囲気で、
自分が所有する空間のようなリラックス感を感じました。

近づくと本質が見えなくなってしまうのか
モネの筆遣いは感じられるのかもしれませんが


絵は本当に見事です。
最晩年の11年もの歳月を費やして描き上げた「睡蓮」の連作。
モネの光と色彩の集大成と言われています。
静寂の中に圧倒的ないのちのいぶきを感じさせる作品たち。
みずみずしく美しく心惹かれました。

あとは私と同じように絵をフラットにご覧ください。

モネの絵画をもう一段と好きになった最高の体験でした。


感動した空間で 「モネの睡蓮」と
この作品の全体の写真はこれしかありませんでした



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