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「アバター近藤が解説する業界史~逆タイムマシン経営論662」

皆さん こんにちは アバター近藤です。
「逆タイムマシン経営論」として、業界唯一の経営情報誌であるフィットネスビジネス誌のバックナンバーを引用しながら、それぞれの年のトピックスや記事について、示唆することは何かをアバター近藤なりに解説していきます。
「歴史に学ぶ」とは良く使われる言葉ではありますが、フィットネス業界史について、詳細に検証した文献は恐らくないと思いますので、これから良い歴史を作るために何かしらのお役立てになれば大変うれしく思います。

~Fitness Business通巻第21号(2005.11.25発行)「面倒を解決する(商業アドバイザー・小柳剛照」1~※名称等は当時、一部文章省略

どのような業種であっても、業績向上には商品力と販売力、どちらも強化する必要があります。
フィットネスクラブの場合は、商品力アップには、設備充実や魅力的なプログラムづくりが考えられるでしょう。
では、販売力はどうでしょうか。
通常はDM(ダイレクトメール)やチラシ等の販促媒体、あるいはインターネット活用などが考えられます。
でもそれらは、どのような業種でも実施しているものです。
消費者にとっては、数多い宣伝の中のワン・オブ・ゼムにすぎません。

たとえば勧誘DMを、顧客になることが見込める人に発信したとします。
でも、どのご家庭にも、毎日複数のDMが舞い込むものです。
数多いDMの中に埋もれてしまえば、「ゴミ箱直行」になるおそれも大きいでしょう。
だから販売力にも、工夫が必要ということがお分かりいただけると思います。
販売力の工夫。
そこには二つのファクターがありそうです。

一つは、演出力。
つまり商品の素晴らしさを、しっかり伝える技術です。
たとえば映画づくりを例にとれば、同じテーマで作品を作っても、監督の手腕によって、傑作になることもあれば、駄作に終わることもあります。
素材がよくても、それを輝かせて見せる技術がなければ、商品力を発揮することはできないのです。
もう一つは、提案力。
顧客満足につながるウォンツを提示できれば、商品価値は、ぐんと向上します。
特に効果があるのは、消費者にとって面倒なことを解決する提案です。
「面倒くさい」を解消する答えを目の前に示してあげれば、商品力は本来の価値以上に向上することもあるのです。

~ここまで~

当社の商品力については、パンデミック下でも業界トップクラスの低退会率を達成し、厳しい環境ながらも一定の手応えを感じることができました。
一方、販売力については、現在も試行錯誤が続いており、今般のプロモーション多様化も相俟って、やはり難しさを感じます。

「健康習慣」を勧めるということは、改善した方が良い個々の習慣を変容させることでもありますから、結果、多くの人にとって「面倒くさい」ことを実践させることになってしまいます。
さらに現代は、「タイパ」「コスパ」など効率重視の価値観も広がっており、そのハードルは一層高くなります。

ただ「健康習慣」の実践は、人生全体で捉えれば、長期的な恩恵に資する行為ですので、いかにしてその価値を伝えるかを今後も諦めずに考えていきたいと思います。

お読みいただきありがとうございました。

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