7月3日(日):定性マネジメントの基本は「理想との対比」

昨日は中小零細にとっての大命題である「現有戦力の最大化」について触れました。

これに関してはそこにいる全員を戦力化するための最初のステージは個々の持っているポテンシャルをフルに活かしきることがスタートだと記しました。

できないことの改善も必要ですが、個人の「できること」や「得意なこと」と「お客様に求められていること」を紐付けしていくやり方です。

それをすることでいち早く価値・利益を生むことができるし、当人も結果が出ることやお客様への貢献を感じられることでの自信が得られ、その先の更なる意欲や努力へつながっていく良さがあります。

この「できること」や「得意なこと」と「お客様に求められていること」をどう紐付けするか、それに際してハードルになりそうな点を取り除くには定性面のマネジメントが必要で、そこを上手くできるかどうかが現有戦力の最大化に向けた最初の越えるべきハードルと言えます。

ただ定性の領域は定量と違って目に見える数字や確たる基準はないし、手に取ることが難しいから、そのアプローチは漠然としたものになりがちです。

そうした捉えどころのないものを上手く掴み、それを拾い上げてマネジメントしていくために大切な要素は、「あるべき姿としての理想像」です。

アタマのなかにある「理想」と目の前の「現実(自分や育成対象者)」とを対比させることで、そこにあるギャップが見えてきます。

例えば接客であれば「理想の接客」がイメージできているからこそ、そこに反する箇所が浮かび上がってきて、それがそのまま改善事項になってきます。

トレーナーのトレーニング指導であればお客様に対して理想のフォームや本来のアライメント、身体の動かし方がわかっていて、そこに反するエラー箇所、エラー動作から問題点を見出していくと思いますが、言わばそれと類似した作業です。

「理想を持ちながら目の前の現実を見て、出てきたギャップを埋めていく」というのは定性マネジメントの基本的なアプローチになると思います。


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