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「アバター近藤が解説する業界史~逆タイムマシン経営論464」

みなさん こんにちは アバター近藤です。

「逆タイムマシン経営論」として、業界唯一の経営情報誌であるフィットネスビジネス誌のバックナンバーを引用しながら、それぞれの年のトピックスや記事について、示唆することは何かをアバター近藤なりに解説していきます。

「歴史に学ぶ」とは良く使われる言葉ではありますが、フィットネス業界史について、詳細に検証した文献は恐らくないと思いますので、これから良い歴史を作るために何かしらのお役立てになれば大変うれしく思います。

~Fitness Business通巻第11号(2004.3.25発行)「コラボレーション」4~※名称等は当時、一部文章省略

4.コラボレーションの導入ステップ

コラボレーションの実例を見る前に、それを行うにあたっての基本的な導入ステップを確認しておきたい。
必ずしもこのステップでコラボレーションが実現するとは限らないが、基本的な流れを知ることはコラボレーションをより良く理解する助けになるだろう。
以下、簡単に説明する。

①外部環境・内部資源の分析~課題の明確化~解決のためのアイデア案出
TOWSマトリクス分析や3C分析などにより、外部環境と内部資源を詳しく分析。
自社の強み・弱みや顧客が望んでいることを抽出しながら自社が抱える課題を明確化していき、解決のためのアイデアを案出していく。

②解決手法の分析~決定
解決手法として自社資源のみを活用するだけで間に合うのか、それとも他社の力も借りた方が良いのか、を検討する。
他社の力を借りる場合の選択肢としては、アウトソーシング(外部委託)やアライアンス(提携)、M&A(吸収合併)、それにコラボレーションなどがある。

③パートナー探し~評価~決定
解決手法としてコラボレーションを選択した場合は、できるだけ多くのパートナー候補を考え、リストアップしてみる。
過去の名刺ファイルをひっくり返してみたり、WEBで検索したり、業界内外の識者、ブレインに協力を求めたりしてみるのもよい。
思わぬパートナーが見つかる可能性がある。
課題解決の要件ー例えば、信用力、品質力、開発力、情報力、人材力などーと照らし合わせて全ての候補先を評価し、パートナーを決めていく。
評価は「チェックシート」のようなフォーマットを用いて行ってもよい。
出来上がったシートは、説得力のある社内資料にもなる。
この評価の途中でふとユニークなコラボレーションが思い浮かぶことも多い。
イマジネーションの発揮のしどころである。

~ここまで~

前回も触れた通り、上記のフレームワーク等を使用して、まずは自社資源の徹底的な分析が必要となります。

この際、大事なことは強み・弱みを可能な限り、客観的かつリスクサイドに立って抽出するということです。

また同様に外部環境分析においても、希望的観測ではなく、ネガティブストーリーを軸に判断すべきだと思います。

なぜならば外部・内部問わず、人間は見たいように見る傾向、つまり自己肯定したい生きものであるがゆえ、どうしても分析が甘くなってしまうからです。

自然界で生き抜く様々な動植物は、本能に従い、行動するため、そのようなバイアスがかかりにくい一方、人間は頭脳が発達したからこその甘さを備えていることを十分、理解する必要があるでしょう。

本日もお読みいただきありがとうございました。


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