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M2 Macbook AirにaptXを強制的に有効にしたら音質が変わりすぎた件

なぜ今まで知らなかったのか。Apple 製品はすべてAptxに対応していないと思っていた。

というのも、筆者の使用しているヘッドホンはNuraphoneと呼ばれる面白いヘッドホンなのだが、ヘッドホンがAptxに対応しているけど、OSがてっきり対応していないものだと思っていた。

製品:Nuraphone

このNuraphoneというヘッドホンは、そんじょそこらのヘッドホンとは比べ物にならないぐらいと自負している。このヘッドホンは耳音響放射(OAE)を用いて自分の耳にあったイコライザーのプロファイリングをしてくれる事により、音がより一層立体感が増幅される。現状店頭に並んでいる商品は「自分の耳」がヘッドホンに合わせる必要があったり、ヘッドホンから音楽を数時間流して「慣らす」必要があったが、この製品に関してはその必要はまったくなく、ヘッドホンが自分の耳に合わせてくれる。かれこれ3、4年ほど使用しているが、目立った損傷もなく日常的に使用している。現在はアマゾンで購入可能なので気になった場合は是非参照してもらいたい。

aptXとは

ざっくりいうとCDと同じ品質を低遅延で再生できる音声圧縮技術の一つであり、アンドロイドのスマートホンには実装されているケースが多い。CD音源って雑音だらけじゃないの?って思うかもしれないが、ストリーミングサービスが台頭してきている昨今、皆が耳にしている音質は実際CD品質よりも劣っている。残念ながら、iPhoneはaptXに対応しておらず、AACと呼ばれる音声圧縮データを使用しているため、aptXを有効にするためにはライトニング接続の別トランスミッターが必要になる。

しかし

MacbookはなぜかaptXに対応している。が、aptX対応のヘッドホンを接続して音楽を再生しても何故かAACを流し込むという挙動をする。そのため、エンドユーザー側がMacbookを「分からせる」必要がある。

筆者のMacbookスペック:
Apple M2
macOS Ventura 13.2.1

方法はいたってシンプルで、ヘッドホンをBluetoothで接続する前に、ターミナルで以下のコードを打ち込んで「分からせる」。

sudo defaults write bluetoothaudiod "Enable AptX codec" -bool true

さすれば、パスワードを要求してきやがるのでさっさと入力して憤怒のエンターキー押し。リターンに何も教えてこないため、何が有効化されているか。これもまた「分からせる」必要がある。

sudo defaults read bluetoothaudiod

再度、怒りのエンターキーを叩き込むと、下記のように表示される。

{
    "Enable AptX codec" = 1;
}

この値が=1であれば、強制的にaptX音源を出力するように変更されている。

あとは、お使いのストリーミングサービスの音質の設定を今一度確認後、いつものように音楽を聞いてみてほしい。

CD音源は1411kbpsなのに対し、各ストリーミングサービスのビットレートは下記より

Spotify Spotifyプレミアム320kbps  ※Web Playerを除く
Apple Music ロスレス256kbps
Apple Music ハイレゾロスレス・ドルビーアトモス1.4Mbps
Amazon Music Unlimited Amazon Music ULTRA HD3,730kbps

Apple MusicハイレゾロスレスやアマゾンのULTRA HDに関しては高品質を謳っているが、これに対応している楽曲数が現状あまりにも少ない。それに、Apple Musicの互換性は実質Airpods Proラインナップだけだ。

古い楽曲もドルビーアトモスに対応し始めたら、考えるかな。それまではaptXというドーピングを使い好きな音楽とともに快楽を追求するまで。音の楽園までの道のりは遠いが、少なくとも自分の嗜みを妥協しないこと。


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