見出し画像

「22」

22歳がもうすぐ終わろうとしている。

22は自分が数字の中で一番好きだ。

幼い頃に好きになった選手に22番が多かった。特に浦和とミランが戦ったクラブワールドカップでは両22番の激突に胸を躍らせた。

本当にそんな単純な理由から、今でも22番という数字を好んでいる。

そして、その大好きな数字の歳がもうすぐ終わろうとしていた。

思えば22歳は激動だった。
新しいことがたくさん詰まった1年と言っても過言ではない。

金髪になったと思ったら社会人になって全く知らない町で一人暮らしを始めて全く知らない業界に入ってもう半年以上が経った。

あんなに大嫌いで苦手だった早起きを毎日している。次の日仕事だからってお酒を控えたり、仕事が忙しくて誘いをなくなく断ったり。大学生の頃では考えられない。

大学生はよく人生の夏休みと言われるけど、すごくよく分かる。
元気があれば何でもできる。
これ大学生が一番ぴったりハマる言葉な気がするし。

でもよく子供と大人の中間みたいなことも言われる。
大学生のときはよく思ってた。

20歳も過ぎてもう大人なんだからと言われるのに学生という枠組みに嵌められて子供扱いされる。

その間で引っ張られて突然与えられた自由に戸惑って、そういう意味では大学生って難しい。

でも最近、子供と大人の間にいるのって社会人1年目なんじゃないかって思い始めてきた。

当然会社に行けば自分は一番下で、会社の中ではまだまだ子供。
でも社会人としてそれなりのお金も貰うし、自立することや自分1人で決断する機会も増えていく。
会社の飲み会に行けば上司にお酒を注いで飲み代は奢ってもらったり。
後輩と飲みに行けばお酒は注いでもらえて飲み代は多めに出してみたり。
まだまだ22、3歳なんて若いねなんて言われると思ったら社会人なんてもう大人ですねって持ち上げられたり。

そんなギャップは大学生の頃よりも強く感じていて、所属している環境によって大人と子供をそれぞれ演じている。

大学生と社会人の両方に属した22歳は子供だったのか、大人だったのか。
それとも23歳になれば大人になれるのかな。

きっと自分はまだアップデートの途中。
大人を目指しながらもたまに子供になって
人間として成熟していくのだろう。

その中で自分自身という価値を生み出そう。
さようなら22歳、よろしく23歳。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?