Hate me in the summer.

夏、君とお別れしてから二回目の夏、僕はまだ君のことが好きだ。君のことをあの日から一日たりとも忘れたことはなかった。重いってわらうかい、元からだろ。

まだ君のことが好きだ、平成最後の夏だねとか笑いあいたかった、特別な名前だけ冠したただの夏、来年もこうして笑いあえたらいいねとか当たり障りのないことをアイスコーヒーでも飲みながら言いたかっただけなのに。

眠れない夜はより卑屈になるね。テレビショッピングの明るさと反比例する僕の心。かわいそうな僕を救えるのはこれまでもこれからも君しかいないのに。大好きだよ。だいすきだよ。大好きだった、にいつになったらなれるんだろう。僕はいつになったら大人になれるんだい。

あの日の君の涙も、あの日の怒号も、忘れないよ、僕を愛してくれてありがとう、僕を好きになってくれてありがとう。平成が終わっても世界が終わっても、君だけを想い続ける僕のことをどうか恨んだままでいて欲しい。



それは平成最後の夏のことだった。

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