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蠢く肌

曖昧に足を取られながら
孤独でないものの足を取る
性懲りも無く、
ゆく末も分からず、
呼吸を整える、
泡のように消える人々に
気がつかれぬようにもがくのは
抱き合えば容易く揃うはずの
泥濘む場所に立ち上がるため
わたしの肌は恐ろしいほど
あなたの怒りの代わりに蠢く
明るく惚ける月夜の空が
わたしの持たないものをねだっている

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