道端で干からびた女の抜け殻
嘴でついばむ幸せが落ちているのは
汚らしい街の側溝
眺めの良さは誰も知らない
蝶番を壊すたびに飛び立つ
一筋走る線路を見下ろす
赤い駅舎の屋根の下には
みすぼらしい女がひとり
鼻をつく匂いに疎まれている
幸せを耳元に飾り付け
耳障りの良い夏の夕刻
道端で干からびた女の抜け殻を
幸せと見間違えて降り立つ
拭い損ねた眠気が内腿を伝う
鐘を鳴らすように身体が壊れていく
嘴でついばむ幸せが落ちているのは
汚らしい女の視線
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嘴でついばむ幸せが落ちているのは
汚らしい街の側溝
眺めの良さは誰も知らない
蝶番を壊すたびに飛び立つ
一筋走る線路を見下ろす
赤い駅舎の屋根の下には
みすぼらしい女がひとり
鼻をつく匂いに疎まれている
幸せを耳元に飾り付け
耳障りの良い夏の夕刻
道端で干からびた女の抜け殻を
幸せと見間違えて降り立つ
拭い損ねた眠気が内腿を伝う
鐘を鳴らすように身体が壊れていく
嘴でついばむ幸せが落ちているのは
汚らしい女の視線
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