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セルフ・メンタルコーチング(その10) 継続の秘訣:ハードルを下げる

継続の秘訣についていろいろと書いてきましたが、今回で最後です。

最後にご紹介するのは、「ハードルを下げる」ということです。
続けようと思っても続けられない最大の原因は、その内容が自分にとって最初から「続けることが難しい」というハードルを伴っていることです。

ですから、逆にハードルを下げて続けやすい状態を作ることが継続の秘訣になります。

ハードルを下げるには、二つの方法があります。

一つ目は、続けようを思うことの程度を下げることです。
ランニングを例にとると、「毎日10km走る」というのはなかなか難しいですが、「毎日2km走る」とか「1週間に10km走る」なら、ぐっとハードルが下がります。
また、「月に100km走る」ということをノルマにしている市民ランナーは結構多いですが、いきなり100kmはちょっとハードルが高いです。なので、「月50kmから始めて毎月10kmずつ増やし、100km走れるようになったらそれを維持する」とすると、始めるときのハードルが下がることになります。

二つ目は、続ける頻度を下げることです。
「毎日」というのは心理的にたいへんです。「平日だけ」や「土日だけ」と曜日を減らすとか、「2日おき」とか「3日おき」と間隔を設けるとか、実行することの頻度を下げると気分が楽になります。

もっと言えば、「続ける」という前提自体を手放してしまう方法もあります。「続けられたら最高だけど、続けられなくても構わない」という気持ちで始めれば、心理的なハードルが相当下がります。そうした方がむしろ続くということもあり得ます。

「頑張ろう」という気持ちはいいのですが、「頑張らなくてはならない」となると苦痛になります。苦痛を伴うことを続けることは難しいし、続けても楽しくありません。ハードルを下げて苦痛を伴わないようにすることができれば、自然と継続できます。

そして、何と言っても楽しむことです。
楽しいことであれば、必ず続けることができます。

「頑張る」よりも「楽しむ」を意識して、よい習慣を作り、よい人生を楽しみましょう!

いかがでしたでしょうか?
次回からは「自己効力感の高め方」について書いてみたいと思います。
どうぞお楽しみに!

株式会社F&Lアソシエイツ
代表取締役 大竹哲郎
https://www.fl-a.co.jp/


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